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お父さんに、もう一度名前を呼んでほしい。 人殺しになるのを決意する理由なんて、それで十分だった。 聖杯に依れば、たとえ国の行く末であっても思うが儘に変えられる。 それならば、人間一人を生き返らせるくらい訳の無いことに違いない。 世界の命運をも懸けた戦争に対して、随分ちっぽけな願望を抱いているとの自覚はあった。 でも、それが本心だったから。 大好きな人に愛されたあの日々を取り戻したいと、その実現の可能性に縋って何が悪いと、そう言って自分を納得させるのはとても簡単なことだった。 だから、『弓』を携えた。 だから、あの平穏な日常からあまりにかけ離れた、殺して殺されての戦いに身を投じた。 なのに、負けた。 『弓』は壊され、肢体を容赦なく抉られ、この生命が潰えるまでもう大した時間を要するまい。 そう頭で理解していても、身体は未だ地を這っていた。 どのような転機が訪れるかなんて分からないし、そんな可能性に期待するだけ無駄だと分かっているのに。 舞い込んできた可能性を諦めたくなかった。だから、こんな生き意地の汚い真似だってしてしまう。 そうして辿り着いた先には、何のことはない一枚の窓ガラスがあった。 地面からそれほど離れていない高さに設置されているから、身体を伏せていた自分の姿も窓ガラスは映し出した。 少女が一人、その中にいた。 片目が潰れ、顔中が腫れ上がり、その肌が土と涙と血で滅茶苦茶のぐっちゃぐちゃに汚れた醜い姿。 え、なにこれ。耳朶を打った声は、酷く掠れていた。 全て、他でもない自分自身のものだった。 力が抜けていくのが、確かに感じられた。 「……お前は」 誰かが側に立っているのに、今になって気が付く。 目を向けた先に居たのは、恐らく自分より三つか四つくらい年上の女性だった。間違いなく、全然知らない人だ。 屈んだ彼女は、両手で包み込むようにこちらの右手を握る。暖かいなあ、というのが第一の印象だった。 手の骨も折れているからあまり力を込められると痛みが増すのだけれど、と伝える体力はもう無い。 「お前は、何を願っていたんだ?」 願い。その言葉を添えて問う彼女の声は、真剣そのものだった。 戦争の最中だから他に聞くべきことがいくらでもあるというのは、素人の自分にだって分かるのに。 この質問が彼女にとってどれほど重要な意味を持つのかは分からない。 でも、どうせ聞かれたからには応えてみることにする。 父にもう一度会いたかったこと。 そのためなら、誰かを殺してでも勝ち残るのが正しい答えだと思ったこと。 父は、間違ったことをしてはいけないと教えてくれた人間であったこと。 途切れ途切れの、拙い喋り方だけれども、それでも懸命に。 彼女はただ黙って耳を傾けてくれていた。 あたし、どこで間違っちゃったのかな。どうやって戦うのが正解だったのかな。 問い返された彼女は、顔を顰めた。答えに困る質問だとは、口に出した自分だって理解している。 父が何度だって慈しんでくれたこの顔を、自分から傷付けて汚す真似をした。同じように、誰かのことも傷付けた。 こうして耳障りになるよりも前の声色で叫んだのは、あんなサーヴァントなんか早く殺してよ、なんて物騒な命令。 戦争に打ち込む自分自身の姿をこうして想起すれば、こいつは誰なんだろうと悲嘆に等しい疑念が生まれる。 父の愛してくれた自分という人間を冒涜したのは、紛れもなく自分自身だった。 お父さんにまた会いたいなんて、思わなければ良かったのかも。 やはり、一番大きな間違いは一番初めの時点で既に冒していたのだろう。 そんなことを願ってしまう心に従ったあの時点で、こうなるのは決まっていたんだ。 なんて惨めな人間だろうか。泣きたくなるのに、もう涙すら枯れてしまった。 「その心まで否定することは無い。何かを願うこと自体が、間違いだなんてことは……」 堕落していく意識を繋ぎ止めるように、自分の言葉を彼女は否定し、自分の願いを肯定した。 だったらどうすれば良かったのか、と反駁する気は起きなかった。 納得出来る答えに到達することは、もう叶わない。そんな事態を招いた自分の非を、気遣ってくれた彼女に押し付けたくは無かった。 だから、後はもう眠りにつくだけだ。 父がくれた沢山の思い出と、父を裏切った自分への憎しみだけを胸に抱いて。 最後に残された力を振り絞って、もう一度だけお父さんと呼びかけてみた。 誰も応えてくれない、当たり前の現実だけがここにあった。 ◇ ◆ ◇ 「悲しいな」 「戦いで人が死ぬことがか?」 「それよりも、人が変わり果てていくことが、だ」 少女、と呼ぶには些か大人びた容姿の女の声に応えたのは、数歩後ろに立つ壮年の男だった。 二人の見据える先に横たわる少女は、もう何者にも応えることが無い。 少女も、ただ何かを願っただけの人間だったのだろう。 しかし「願う」は「縋る」になり、「執着する」から「堕ちる」へと変わっていく。 そんな、誰もが陥る狂気の成れの果てだった。 「最初は祈りだったのに、いつの間にか呪いとなって纏わりつく。ただ、心のままに動いただけだというのに」 「聖杯なんて物を提示されれば、そうなってしまうのも無理も無いさ」 「……それは、あなたの経験談か?」 「まあ、そうなるかもしれないな。等価交換の原則を超えようとした者に待っていたのは、どれも手痛いしっぺ返しだったよ」 『アサシン』の名を冠した、今の彼女に仕えるサーヴァント。 ヴァン・ホーエンハイム。 人の意思によって生み出された悲劇の数々を知るのだろう彼は、聖杯戦争という舞台に対して何を思っているのだろうか。 「はっきり言えば、聖杯に良い印象は無いな」 「なら、あなたはこの戦争を止めたいと?」 「……一方的に押し付けはしないさ。それは大人のすることじゃない。大事な人に会えなくて寂しがる子供の気持ちも、一応は分かるしな……そっちこそ、もう答えは出たのか?」 女は、迷っていた。 戦争の果てに辿り着く奇跡を以てすれば、世界に暖かな光を見せつけることも出来るのかもしれないと想像する力はあった。 そして、戦争という過程が生み出す悲しみを受け流す程の図太さを女は持てなかった。 「いや。あと少しだけ、私に迷わせてほしい」 戦争を間違っていると訴えるのは、とても容易だろう。口にするだけで、その言葉は正しさを伴うことになる。 そんな正しさだけで人が救えるのならば、人類は何百年も戦争に明け暮れたりはしなかっただろう。大地を、地球を、宇宙を戦場にはしなかっただろう。 正論だけでは、人の心を押さえ付けられない。 そして、正しさに変わる答えを女は未だ持ち合わせていない。 聖杯戦争の当事者として、この状況の一部となった者として。相対する者達に伝える絶対の真理なんてものを、持っていない。 「私は、これから誰かと触れ合っていく。その中で、自分なりの答えを見つけられるようになりたい。それだけだ」 「時間はかかるだろうな」 「それも、実体験か」 「分かるのか?」 「……感じるんだ。あなたの中に、多くの心が渦巻いている。どうして正気を保っていられるのか、不思議に思えるくらいに」 彼が人々と分かりあうまで、どれほどの時間が掛かったのだろうか。 サーヴァントとして再現された容姿の年代となるまで、だろうか。 そんなことを考えていると、いや参った、とアサシンは笑った。 「そんな大層な話じゃない。ただ、実の息子に親父と呼んでもらえるまで色々と大変だったなあってだけの話だよ」 そう言うアサシンの姿が、容姿と相まってまさしく『父親』なのだなと感じられた。 英霊である以前に、彼は一人の人間として立派であろうとしたのだ。 だから、この言葉を伝えてしまっても良いのだろうと思えた。最大限の真摯さで、向き合っていきたいと。 「『為すべきと思ったことを為せ』と、昔あの子にいったことがある。同じように、私も私の為すべきことを自分の意思で決めたい……止めたいんだ。悲しいことを、“それでも”。これは、我儘なのかもしれない。許してくれるか? アサシン」 「許すさ。君の心に従うと良い。時間の許す限り付き合う。そして心からの願いと言えるなら、俺はマスターの答えを認めるよ。たとえ、相反するものであったとしても」 言った直後、アサシンはしまったとバツの悪そうな顔をする。 「あー。名前で呼べばいいんだったっけ。嫌な思いをさせたかな?」 「いいや。別に嫌なわけじゃないんだ。ただ、その呼び方がくすぐったい感じがして苦手だけで」 「そうかい……じゃあ、マリーダ。そろそろ夜も明ける。他のマスターを探すのにも多少は好都合だ。それとこの子は……警察にでも任せたらいいだろう」 「ああ。行こうか」 アサシンと共に、この場を離れるために歩み出す。 そのまま、仄かに明るみ始めた空を見上げてみた。 虹は、何処にも架かっていない。 「……たとえ何も見えなくても、私も進むよ。バナージ」 【クラス】 アサシン 【真名】 ヴァン・ホーエンハイム@鋼の錬金術師 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷D 魔力D(EX) 幸運C 宝具A 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 自らが攻撃体勢に入ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 錬金術:A+ 物質を分解し再構築する力。アメストリスにおいて特に大成した科学体系。 錬成陣を描き、物質に触れることで、その物質を別の構成や形の物質に変えることができる。 ただし「真理の扉」を目撃し、且つ永い時を掛けて実力を培った彼の場合、錬成陣を描かないどころか手すら動かさないノーモーションでの錬成が可能。 「等価交換の原則」によって一の質量の物からは一の質量の物しか、水の性質の物からは水の性質の物しか作れない。 『賢者の石』を介せば、そのエネルギー分だけ強大な効果を持つ錬成が可能となる。 自己改造:A 自身の肉体に別の肉体を付属・融合させる。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。 アサシンの肉体には六桁に及ぶ数の人間が融合している。 心眼(真):A 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 神殺し:C 神性を持つ相手との戦闘の際、有利な判定を得られる。 「神」を自称する怪物を討ち取った者達の一人であった逸話から付与されたスキル。 【宝具】 『賢者の石』 ランク:A 種別:対人/対軍/対城宝具 レンジ:1~99 最大補足:536,329人 生きた人間の魂を凝縮して作られた高密度のエネルギー体。アサシンの肉体と完全に融合し、核となっている。 内包する人間の魂の数は50万を超えており、その全員が今またアサシンの内側で蠢き続けている。 (あくまで擬似的に再現されているだけでしかないため、魂喰いの対象にはならない) この宝具が魔力炉として機能していることにより、現界に伴うマスターの魔力消費が少量に抑えられる。 他にも傷を負った際の瞬時の治癒や、錬金術の強化のためのエネルギー源としても有用となる。 また、この宝具を介して錬成された物質・物体には神秘性が付与されるため、サーヴァントへの攻撃手段となりうる。 ただし消費すればするほど宝具の質量は摩耗・減少していき、使い果たされると共にアサシンは聖杯戦争から脱落する。 また数百年或いは数千年を生きた生前と異なり、サーヴァントの宝具として再現された『賢者の石』は消費ペースが桁違いに速くなっている。 『旅路の果て(レイ・オブ・ライト)』 ランク:- 種別:対界宝具 レンジ:∞ 最大補足:1人 この世界で育っていく子供達の明日を信じながら、自らの役目を果たしたヴァン・ホーエンハイムは歩みを止め、ひっそりと命を終えた。 彼と関わった一人の子供は、「ただの人間」として自らの足で立って歩き、前へ進んでいった。 そんな一つの物語が昇華された宝具。 アサシンが『賢者の石』の完全消費を理由として聖杯戦争から脱落する場面に限り、その時点における自らのマスターのために為すべき最後の役目として解放される。 「サーヴァントを喪失したマスターは一定時間の経過後に消滅する」とする世界の理が、この宝具の加護によって完全に無効化される。 代償として、この宝具の加護を受けたアサシンのマスターはその後いかなる手段によっても他のサーヴァントとの再契約が不可能となる。 つまり、その者は奇跡の願望器を掴み取る勝利者とはなり得ない「ただの人間」として、アサシンの消え去った後の世界で生きることとなる。 なお、聖杯戦争の原則の一つを覆すほどの効果を持つこの宝具には、神秘性のランクなど無い。 この宝具の真の価値は「ただの人間」がこれから作る未来の中にこそ存在する。 【weapon】 錬金術 【人物背景】 彼は世界を脅かす巨悪の排除のために戦った。 彼の名は歴史の表舞台では脚光を浴びなかった。 それでも、彼の旅路を知る者は確かに存在した。 殺すために、人知れず生きた。つまり彼は『暗殺者』である。 【サーヴァントとしての願い】 特に無し。マリーダに付き添う。 【マスター】 マリーダ・クルス@機動戦士ガンダムUC 【マスターとしての願い】 我儘に、心に従う。 【能力・技能】 正規軍人でないとはいえ一介の兵士であり、白兵戦を心得ている。 強化人間、つまりニュータイプの紛い物であるため感受性は人一倍鋭敏。 【weapon】 特に無し。 銃器もモビルスーツも持っていない。 【人物背景】 父に生かされ、姫に仕え、少年に出会い、青年に殺された。そして彼らを導いた。 そんな、ニュータイプではない一人の人間。 【方針】 聖杯の処遇についてはまだ決めかねている。 他の人々と触れ合い、自分なりの答えをこれから見つける。 現時点で言えることは一つ。悲しいことを、“それでも”止めたい。
https://w.atwiki.jp/quatropiliastro/pages/86.html
晴れ渡った夜。にも関わらず星が少ないのは、満月が煌々と空を照らしているからだ。 そんな月明かりの下、とある女子校の寮で眠る因幡月夜はふと目を覚ました。 生来の盲目の代わりに異常発達した聴覚と積み重ねた鍛錬が、彼女が眠る寮の中で起きる異常事態を悟らせたのだ。 ─────何かが居る 何か、少なくとも生物では無い何かが、寮の部屋を訪問して回っている。 ─────まだ此処に来るには時間が有りますね。 そそくさとベッドから出て着替え、亜鉛合金製の摸造刀を持って廊下へ出る。 待つことしばし、廊下の角を曲がって“ソレ”は来た。 盲目の月夜には見えなかったが、“ソレ”の姿を見ずに済んだのは幸いだった。 “ソレ”はマネキン人形だった。マネキン人形が夜の寮内を徘徊しているというのも異常だが、その目は異常などというものでは無かった。 赤い血の色をしたその目は、悪意そのものとでも言うべきものを湛えていた。 一目見てしまえば、長い間夢に怯えることになるであろうその怪物を、盲目の少女は見えないが故に─────ではなく異なる理由から怖れない。 「貴方が何者なのかは知りませんが、痛い目を見たくなければ降伏しなさい」 少女は盲目ではあるが、代わりに聴覚が異常なまでに発達している。数百m離れた人間の関節の駆動音すら聞き取れるほどだ。にも関わらず、目の前の相手からはなにもきこえなかった。 呼吸も脈動も、何もかも。骨の擦過音も筋肉の収縮音も。 それでも少女は怖れない。摸造刀を鞘に収めたまま佇んでいる。 人形が此処に来るまでに聞こえていた“移動する時の音”をその耳は精確に捉え、人形が一歩を踏み出そうとした刹那。閉じられていた月夜の瞼が開かれる、その下に有ったのは紅い瞳。 しかし、其れを人形は認識し得たのだろうか、月夜の瞼が刹那の間も置かず閉じると、人形の頭が砕け散ったのだった。 「一体何なのでしょうか?感触は人形のものでしたが」 呟いて屈み込み、触ってみる。冷たい感触は確かにマネキンのものだ。 手に取ってしげしげと考え込んでいると、不意に横に女が立っていた。 己の耳に全く捉えられずに出現した女に驚愕した月夜に、女が蹴りを入れる。 「がはっ!?」 廊下を転がる小さな身体を見て、女が忌々しげに呟く。 「こんな餓鬼に私の使い魔が壊されるとはね」 なんとか立ち上がった月夜にまっすぐ伸ばした手に魔力の輝きが宿る。 「まあ良いわ、あの人形よりも優秀な道具になりそう」 「ただの子供にしか見えんとは、大した英霊でもないな」 「何者だ!?」 真後ろから不意に聞こえた声に、女が驚愕して振り向き。 「その場に案山子の様に突っ立ったままとはな。阿呆が」 そのまま女の首は宙に舞った。 血を撒き散らし、二つの肉塊が廊下に転がり、すぐに消えた。 後に残されたのは、月夜と長身痩躯の狼の様な気配の男。 「貴方は…」 「フン…異常聴覚に示現流。斬った相手ばかりじゃ無いか。しかもこの場所は……生前の因果という奴か」 盲目の少女と狼の如き男。死者と生者の剣の魔物は此処に出会ったのだった。 【クラス】 アサシン 【真名】 斎藤一@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 【ステータス】 筋力:C 耐久:C 敏捷: B 幸運:C 魔力:E 宝具:C 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 牙突 生前にアサシンが到達した剣の理合い。戦術の鬼才、土方歳三が考案した左片手平刺突(ひだりかたてひらづき)を磨き上げ一撃必殺の技へと昇華した剣技。 全局面に対応すべく、複数の型を持つ。 素手でも強力な打撃技として使える。 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理” 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 勇猛:C 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 貧者の見識:B 相手の性格・属性を見抜く眼力。 言葉による弁明、欺瞞に非常に騙され難い。 陰謀渦巻く幕末の動乱を生き抜いた経験によるもの。 反骨の相:EX 犬はエサで飼える 人は金で飼える だが、壬生の狼を飼うことは 誰にもできん 己が正義にのみ殉じ、その為なら所属する勢力にも拘泥せず、己の信念以外のありとあらゆるものに縛られなかったアサシンの生涯。 カリスマや皇帝特権等、権力関係や魅了などといった精神系スキルを無効化する。 話術;D 相手を逆上させる話術に長ける。 【宝具】悪・即・斬 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大補足:自分自身 アサシンが生涯貫き通した信念が宝具と化したもの。 私欲に溺れ、世の安寧を乱し、人びとに災厄をもたらす者と対峙した時、真名解放とともに、全ステータスを1ランク上げ、Aランク相当の戦闘続行スキルを得る。 実際に対象となるものが、宝具の発動条件を満たしていると判明しない限り発動不可能。 通常時はアサシンにAランク相当の信仰の加護(偽)を与えている 【weapon】 日本刀・無銘: 無銘の刀だが、結構な業物 【人物背景】 元新撰組三番隊隊長で、明治の世には警官となり、世の安寧を乱し、人々に災厄を齎す者を斬り続けた。 史実通りなら 退職後、東京高等師範学校(東京教育大学を経た、現在の筑波大学)の守衛、東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)の庶務掛兼会計掛を務める[ことになる。 【方針】 聖杯戦争の中で悪を行う者を斬る。聖杯戦争の主催者も悪として斬る。 【聖杯にかける願い】 無い 【マスター】 因幡月夜@武装少女マキャヴェリズム 【能力・技能】 聴覚: 広い女子寮の中の出来事を完全に把握出来る 薬丸示現流抜刀術: 「抜即斬」と言われる駿速の抜刀術 達人剣士の剣技見切れる主人公が2m位の距離から視認出来ない速度で、 地面に降りて抜刀して首筋に刃当てて納刀する。ということをやってのける。 踏み込みからして尋常な速度ではなく、移動し終わってから移動したのがようやく分かる速度 【weapon】 模造刀: 亜鉛合金製で重量はあるが強度が無い。 【ロール】 女子高生 【人物背景】 元々女子高だった学園が共学になった際に男子生徒を恐れた女子生徒のための風紀組織、愛知共生学園“天下五剣”の中で最強と言われる剣士。 銀髪紅眼の盲目の美少女。中等部だが飛び級しているので実年齢は小学生並み。 異常なまでの聴覚と、神速の踏み込みと抜刀術の才を持つが、盲目なのは、優れた剣の才能を世に誕生させる為に父親に当たる男が行った近親相姦の所為。 その為に生来病弱。 基本他人と関わろうとせず、五剣の会議にも殆ど出席しない。 「ガッカリです」が口癖。話出すとかなり長い。 【令呪の形・位置】 狼の形をしたものが右手の甲にある 【聖杯にかける願い】 帰りたい 【方針】 なるべく戦わないで楽して目的を叶えたい 【参戦時期】 本編開始直前
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Revelationsで登場するキャラクターの紹介が掲載。エツィオはアサシンとしての役割ではなく自分自身のアイデンティティを求めてアルタイルの足跡を辿る。新キャラクターとしてはビザンツ帝国皇帝のパラエオロゴス、オスマン帝国のスルタンであるスレイマンらの実在の人物や、デューラーの絵画に登場するベネツィアの貴婦人をモデルにしたSofia Sortoという女性が登場する。Sofia Sortoはコンスタンティノープルで書店を開業しており、エツィオは彼女に惚れ込む。Yusuf Tazimはコンスタンティノープルにおけるマスターアサシンだ。エツィオがマスターアサシンに昇格して以来、彼とは友好的なライバル関係が続いている。 記事では他にもThe Vanguard、The Guardian、The Bombardierらのマルチプレーヤーキャラクターも紹介されている。 http //www.gameinformer.com/b/features/archive/2011/05/17/the-characters-of-assassin-s-creed-revelations.aspx?PostPageIndex=1 - 名無しさん 2011-05-18 16 46 27 『Assassin s Creed Revelations』はUbisoft史上最大の規模で開発 http //gs.inside-games.jp/news/279/27916.html - 名無しさん 2011-05-18 17 11 58 最新トレーラーが公開されました http //www.youtube.com/watch?v=ClloTWxH7Lg - 名無しさん 2011-05-27 01 24 36 弟子の派遣システムが前作の単純なレベル上げから磨き上げられてるみたいだね。これは胸熱。 - 名無しさん 2011-05-29 08 40 56 Assassin s Creed Revelations E3 2011 Trailer のやつ、最後顔が出てるけどエツィオっぽくなくないですか? - 管理人 2011-06-07 10 06 34 ここは情報を書き込む場所だよ。雑談は雑談掲示板でどうぞ - 名無しさん 2011-06-07 15 42 41 一応「コメント欄」なので、情報提供以外にもこのページの内容について話せる場を想定していたのですが・・。まぁ、今後は情報提供の場に限定して運用します。ありがとうございます。 - 管理人 2011-06-07 17 13 52 各種限定版の情報が載っています。 http //doope.jp/2011/0618840.html - 名無しさん 2011-06-07 15 43 34 マルチ新キャラのトレーラー http //www.youtube.com/watch?v=VTL72hRM2Iw - 名無しさん 2011-06-09 11 17 40 UBIスタッフインタビュー http //www.famitsu.com/news/201106/10045021.html - 名無しさん 2011-06-10 01 28 36 米Kotaku最新記事 http //www.snsanalytics.com/ktdKy7 - 名無しさん 2011-06-16 12 43 40 日本版公式サイトオープン http //www.ubisoft.co.jp/acr/ - 名無しさん 2011-06-29 11 27 19 7/21付 米Kotaku記事より、UBIスタッフへのインタビュー。アルタイルとエツィオは直接の血族ではないとの発言 http //kotaku.com/5823431/what-i-thought-i-knew-about-assassins-creed-revelations-was-partially-wrong - 名無しさん 2011-07-22 11 19 47 マルチプレイに関する続報 http //ps3.ign.com/articles/118/1185440p1.html - 名無しさん 2011-08-03 02 54 13 Assassin s Creed Embers Trailer ってあるけどこれどういうこと?あのおっさんはだれ? - 名無しさん 2011-08-15 21 26 17 雑談は雑談掲示板へ。 - 名無しさん 2011-08-15 22 23 33 BHで追加された「馬から梁に飛びついて一回転し乗る」アクションが、馬なしでも出来るようになった模様。ソースは↑×3の続報にある動画。 - 名無しさん 2011-08-17 02 22 43 GamesCom版最新トレーラー http //www.youtube.com/watch?v=gHbmxTxNrpk - 名無しさん 2011-08-17 23 02 59 スクリーンショットhttp //gs.inside-games.jp/news/294/29408.html - 名無しさん 2011-08-19 03 29 35 もうギャラリーに掲載されてるよ。 - 名無しさん 2011-08-19 08 50 57 GamesCom版 9分間のシングルプレイ動画 http //www.youtube.com/watch?v=IhAqUUisulY - 名無しさん 2011-08-19 12 06 34 PAX 2011での質疑応答 http //www.newsarama.com/games/pax-2011-assassins-creed-revelations-panel-110829.html - 名無しさん 2011-08-30 11 57 12 Multiplayer Killトレーラーhttp //www.youtube.com/watch?v=se5kWgtB2Qg feature=player_embedded - 名無しさん 2011-09-22 23 33 30 http //www.youtube.com/watch?feature=youtube_gdata_player v=zcff1SsFguo タイトルからも分かるとおり最後のトレーラーです - 名無しさん 2011-10-05 01 43 51 http //www.mytoptrailer.com/adventure/show.php?game=assassinscreed_rev page=2 - アサクリのプレイ? 2011-10-10 22 17 04 http //www.youtube.com/watch?v=EO5pLV_EwW0まだこのサイトにはないトレーラー - 名無しさん 2011-10-30 21 21 50 http //images2.wikia.nocookie.net/__cb20111031011228/assassinscreed/images/a/a0/Artwork_-_Ezio%27s_face1.jpgギャラリーに掲載して - 名無しさん 2011-11-01 13 48 24
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「――――此度の戦争の顛末に、既に脚本が用意されているとしよう。」 我が物顔で革張りのソファーを占領しながら、ふとそんなことを呟く。 趣味が悪いことに真紅の素地に、思いのほかアサシンの装いの意匠は映えていた。 老将はくすんだ鎧の鈍色を、けれども見事なまでに自らのものにしている。派手ではないが、滋味があるというのだろうか。 鉄も、革の拵えも、小さな傷や擦り切れがいくつも重なって、鈍い光を返す。 「どういう意味ですか?」 「何、難しいことではない。つまり、誰がどの順で敗地にまみれ往くのか、という並びよ。」 率直に尋ね返すと、また底意地の悪い例えが返ってくる。 そこはせめて、『誰が勝利の栄光を手にするか』というのが粋じゃないだろうか。 峻厳な、歴戦の名槍を思わせる眼光を宿す瞳は、愉快そうに歪んでいる。 腹の底に響く声。俗な言い方をするなら、バリトン歌手のような重厚な声質。 アサシンのその在り方は、効率よく配下を束ね、彼らを支配し、導くためのものに特化している。 多くの人々の上に立つために生まれてきた――――そう言われたとしても、違和感はない。 「運命、ってやつですか。」 「応。……そう馬鹿にしたものではないぞ、小僧。」 仮住まいの夜は、殊更に冷える。 乾燥した空気に、アサシンの声もよく反響した。まるで歌劇を特等席で見ているかのような。 「貴様がどれほど知略を絞り、機転を利かせ、精根の尽き果てるまで死力を以て戦い抜いたとして――― 勝てぬ者には、勝てぬ。悪く思うな、相性というものがあるでな。貴様も知っておろうが、余の場合は特に顕著だ。」 彼の能力と性質については、既に説明を受けている。 尖った能力ではあるが、突き刺されば、強い。暗殺者、とは正しく的を射ている。 まあ一方で、それが刺さらぬ相手には当然苦戦を強いられるのだが。真っ当な英雄などを相手にすれば、撤退も余儀なくされるだろう。 特に、聖杯戦争の何たるかについては調査済みだ。 本来ならば英霊―――人類史に刻まれる偉業、あるいは死後なお信仰を集め、座に召し抱えられた存在を召喚し、使役するというシステム。 彼らが必ずしも、つまるところ『人間』であるという保証はない。むしろ、例外の方が多いといっても過言ではないだろう。 「……引いた後から、籤の中身を変えることは出来ない。」 「然り。」 一度結末が確定してしまっては、そこに至るまでのどんな努力も意味を持たない。 将としては後ろ向きともとれる言葉は、あるいは彼が、人が人を当たり前に殺す時代に生きた人間だからだろうか。 赤ワインをグラスに注ぐ。 自分のためではない。というか、未成年だ。それなりの年代物を入手するのに、ひと手間もふた手間もかかった。 当然ながら、この身は正規の魔術師ではない。ともすれば、気休めにしかならないだろうが、と買いそろえたもののうちの一つ。 サーヴァントとの関係は円滑に保っておくに限る。 差し出したグラスを、武骨な手が掴んだ。 分厚い。幾度も剣を振るったのだろう、歪に皮が盛り上がっている。 その生涯を武と、そして政に捧げて生きた人。 それは、その役割に準じるというのは、どれほど熾烈で、過酷で、――――けれども、うらやましくもある。 だというのに、グラスを傾け、口の中で転がすしぐさの、なんと似合うことだろう。 尋ねれば、作法は聖杯によって学んだそうだ。なんでもありか。 「……巡りあわせというものもある。 幸運にも、余の宝具に都合のいい相手ばかりと争うとして、すべてがそう上手く転ぶこともあるまい。 もしもそれが貴様の意志、選択など介さない、遠大な存在によって定められていたとするなら――――」 カチン、とグラスが音を立てて窓に当たる。 芝居がかったしぐさだ。まったく、何に影響されてしまったのだろう。 「ともすれば、貴様、どうする。運命の流れに抗わんと、足掻き泳いでみせるか。」 けれども、皺の寄った目蓋の内。覗く瞳は、真っすぐにこちらを捉えていた。 静かな威圧がある。 見定められているのだ、と直感する。 コートの下。肉の底。心臓を直接睨まれている。 肺が硬くなる。胃が縮む。怯えている、といえばまだかわいいものだろう。 「どうして……そんなことを、尋ねるのです?」 「貴様の素性、目的、才幹。いずれも、余の主として足るものであった。」 シャリ、と、静かに、けれども迅く、短剣が鞘を擦る。 月光の差し込む窓もなく、こちらの用意した電池式の安っぽい光源に照らされて、けれどもその刀身は、鋭利な光をコンクリートの壁に反射した。 ・ ・ ・ ・ 「なれば今こそ、この『短剣』を捧げるに足るか、見定めねばならぬ素養がある。 心して答えよ、小僧。我が名はマクベス、此度は暗殺者のクラスによって現界するがゆえに。」 使い古された問いだ。 つまるところ、宿命論。運命が既に決まっているのなら、それに抗う価値はあるのかという命題。 きっと誰もが一度は、例えば十四、五ほどの歳に、抱いた経験があるのではないだろうか。 けれどもアサシン――――『マクベス王』が問うたならば、それはもう一つの意味を持つ。 マクベタッド・マク・フィンレック。スコットランドの赤き王。 多くの人は、彼の名をこう捉えるはずだ――――暗殺によって王位を簒奪し、殺した政敵の幻影に怯え、敷いた暴政の果てに討たれた悪しき王と。 史実は、そうではない。 当時は下剋上がしばしばみられる時代背景であったし、彼の在位期間の長さは、そのまま彼が優れた為政者であったことを示している。 その本来の信仰は、けれども英文学の最優を冠する作家の、中でも代表作によって、歪め知られてしまった。 老将は、答えに窮する自分を見て、わずかに口を歪める。 さぞや愉快なことだろう。本当に、底意地が悪い。 「…………人は、定命です。」 十二分に沈黙を貫いてから、答えを慎重に選ぶ。 応えはない。構わず、続ける。 「定められたものにしか意味がないのなら、人は死ぬために生きていることになる。」 彼は、『マクベス王』こそは、物語の中で、定められた予言のために戦った張本人だ。 いずれ、王になる。 まるで選定の剣にも似た、人を、それも多くの人を狂わせる呪いによって。 彼自身は、その物語をどう捉えたのだろう。 予言の通りに地位を得、予言に怯えて狂い、そして予言によって倒される。 すべてが予言によって定められていたのなら、その過程、彼の意志に、そしてその生涯に、果たして、役割以上の意味はなかったのか? それを、よりにもよって本人が問うている。 自分の生涯と、それを元に作られた戯曲をネタにした、最大級のブラックジョークだ。 厳粛そうな見た目に反して、悪ふざけがお好きらしい。 結構なことだとも。それで肝を冷やすのがこちらでさえなければ。 だからこそ、臆さずに切り込んだ。 「ならば何故、『マクベス王』は敵わないと知りながら、死の運命に挑んだのでしょうか? 大首領王マルカム・カンモー。『女の股から生まれなかったもの』に。 鎧を捨て、剣を置き、楽に死ぬことだって出来たはずです。けれども、あなたは挑んだのでしょう。」 「知れたことを。武人として死ぬためよ!」 侮辱とも取れる揚げ足取りに、けれども老将は間髪を入れず吠える。 ・ ・ 「おれは断じて、自らの剣で自らを絶つなどという馬鹿な真似はせぬ。断じて! 忌々しい二枚舌の鬼ばばァが、得意げに人の生き死にを決めやがったとしてもだ! このおれは、一国地の王たる男は、嘆きに嘆いてみじめったらしく運命を呪って死ぬような、めそめそした男であってはならぬ!」 「そうですね。僕も、そう思います。」 つまり、それが何よりの答えとなる。 知れず、安堵の息を漏らす。彼が乗りやすい人物で助かった。 彼は、自ら答えを導き出したということだ。 いずれ死ぬ定めにあるからといって、今死んでいいことにはならない。 運命が決まっていたとしても、『これが運命だ』と諦観する自分にはなりたくない。 それが、彼の最初の質問への、彼の答えだ。上手く躱せた……だろうか。 振り上げた大音声に、冷や水。 こちらの返答に、ぱち、と見開かれた目は、意外にもきれいな人好きのする輝きを持っている。 老将の怒りの演説は、殺風景な部屋に残響を残して、みるみると萎んでいった。 「…………生意気なやつめ!」 唾を吐き捨てそうな、しわを寄せた表情で言い放った言葉は、一方でどこか満足の色も帯びている。 けっして晴れやかではないが、人間味のある渋面。 ただアサシンには申し訳ないが、謎解きや文章の解釈に関しては、こちらに一日の長がある。 不承不承といった体で、短剣が鞘に納まる。どうも、そのお眼鏡に適ったようだ。 王として、そして将としての彼は――――ひどく、おそろしい。 眼前の敵に、あるいは時として味方にすらも、躊躇なくその刃を向ける。 それは、現代でどれほど時代錯誤の狂気を演じようとも決して追いつけない、時代背景によって掘られた深く遠い溝を感じさせるのだ。 彼の生き様が、まるで洗い拭っても流れ落ちぬ血の痕のように、その姿に染み着いている。 けれども、一人の人として触れ合う時。 なぜか、ふといじらしく感じてしまう瞬間がある。 「そちらが先に、意地悪をするからでしょう。」 「もう少しこう、可愛げというものをだな――――」 「売り切れです。」 ぴしゃり、と切って捨てれば、次の瞬間、そこにすでに彼の姿はない。 青白い魔力の残滓が、煙のように漂っている。霊体化、というらしい。 気配は当然感じる。魔力のつながりも。 無言でそうすることが、せめてもの仕返しなのだろう。 残念ながら、そういう愛想を振りまく相手は、一人と決めているのだ。 けれどもどうして、いつの時代でも男の人というのは、こう意地を張ってしまうのだろう。 知り合いの刑事の顔が、ふと脳裏を過る。 「…………ふふ」 気を緩めたせいだろうか。 ふと漏れた自分の笑い声が、年頃の少女のごとく軽やかであった。 【クラス】アサシン 【真名】マクベタッド・マク・フィンレック 【出展】史実(11世紀)、および戯曲『マクベス』 【マスター】白鐘直人 【性別】男性 【身長・体重】181㎝、78㎏ 【ステータス】筋力C+ 耐久C++ 敏捷C 魔力B+ 幸運A- 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を絶つ。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 政敵の暗殺に長けており、敵意を悟らせずに不意や死角を突くのが上手い。 【固有スキル】 不眠の加護:A- 名状しがたい睡眠への恐怖と抵抗力。Aランクともなれば呪いの域。 睡眠・催眠・意識の解体に類する精神干渉を、高い確率で無効化する。 「手を洗って、夜着をお召なさい。そんな蒼ざめた顔をなさってはいけません―――― もう一度言いますが、バンクォーはもう土の下、墓から出てこられるはずはないでしょう。」 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 一国の王としては破格の才。統治能力に優れ、また攻め手において真価を発揮する破軍の将。 「万歳、マクベス、グラームズの領主! 万歳、マクベス、コーダーの領主! 万歳、マクベス、将来の国王!」 無辜の怪物:D 世界的な知名度を誇る戯曲によって捻じ曲げられた、自己の在り方。 『正しく政治的な意味での暗殺と、暴政を繰り返した狂王』としての信仰。 能力・人格がある程度の提供を受ける。 また同盟を持ちかける際に、精神抵抗に失敗した相手は、『このサーヴァントは必ずこちらを裏切る』という妄念にとらわれる。 本質である優れた為政者としての技能・思考様式は損なわれない。 「血塗れの王笏を手にする不正な暴君のもとに、いつまた晴れやかな日を迎えることが出来ようか、 正当な王位の継承者はみずから罪を数え上げてその権利を放棄し、尊い血筋を冒とくしておられる。」 【宝具】 『簒奪王(マクベス)』 ランクB 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人 「ええい、呪わしい幻め。姿は見せても手には触らせぬというのか? それともきさまは心が描き出す短剣、熱に浮かされた頭が作り出す幻覚に過ぎぬというのか?」 英文学でも最優とされる作家の戯曲によって付与(エンチャント)された、本来の史実とは異なる信仰。 積み重ねられた事象や物質の概念を抽出し、能力として身にまとう――――すなわち『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 この宝具は、召喚されたクラスによってその効果を変ずる。 アサシンとして召喚された場合、『[権力者]への特効』を有する短剣を武装として獲得する。 血塗れの短剣。手放せば僅かに浮遊しており、なぜか拭っても洗っても、根元から滴り続ける。 この血は全ての王・権力者・貴族またはそれに類するものの血を引く対象にとって、毒として作用する。 毒性はその支配や統治の範囲、振るう権力の強大さに伴って変化し、一国の主ともなれば一滴にその命に届くほど。 致傷によってのみならず、経口や皮膚への長時間の接触によっても同等の効果を発揮する。 一方で、縁遠いもの、没落したもの、支持を受けなかったものなどに対しては、せいぜい少し体がしびれる程度となる。 また神性などの上位存在、あるいは人間とは異なる体の構造を持つサーヴァント(異形、自己改造など)や、 対毒もしくはそれに相当するスキルを有するサーヴァントには、ほとんど効果はない。せいぜい気分が悪くなる程度だろう。 『知られざる赤き君主(リ・ダーク)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 「きさまも女から生まれたな、いかなる剣も槍もせせら笑って叩き落してやる。」 常時発動型の無形宝具。 生前多くの政敵や反対勢力を屠ったという史実が、創作によって誇大化したことにより昇華した、逸話の具現化。 上述の宝具同様、『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 『運命を司る三女神』を彷彿とさせる劇中の描写から、『女の股より生まれたものには倒されない』という加護を得た。 本来であれば、あらゆる人類の系譜にあるものからの攻撃によるダメージを無効化する―――― というものであるが、アサシンとして現界時は史実本来の霊格が強い影響を及ぼすため、聖杯経由でエラッタを受けている。 (狂化などで理性を奪うか、あるいは劇中の人物としての性格を色濃く反映した状態で召喚することで、十全の効果を発揮する。) 『神性』『異形』『魔性』『自己改造』などのスキルを有さない、全くの人として召喚されたサーヴァントに対して効果を発揮する。 性能としてはダメージ軽減、また同ランクの『戦闘続行』『仕切り直し』スキルとして効果を発揮する。 【weapon】 『無名・鎧』……くたびれてはいるものの、よく手入れが行き届いている。 『無名・剣』……同上。 【人物背景】 実在のスコットランド王。赤王(Ri Deircc)の通称で知られている。 多くの政敵・敵対勢力を抹殺したのち、実に十七年もの期間に及ぶ統治を敷いた。 下剋上がしばしばみられる時代背景でもあり、在位期間の長さも鑑みれば、為政者としては優れた手腕の持ち主だったことが伺える。 にもかかわらず、彼の名が狂王の代名詞として知られているのは、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』によるところが大きい。 将として勇猛、しかし君主として臆病。魔女の予言や妻の野心に翻弄され、王殺しという大罪を犯す。 その後、亡霊の幻影や重圧に耐えきれずに錯乱して、暴政を働き、復讐によって討たれ、その首を晒すこととなる。 「マクベスは眠りを殺した。もうマクベスに眠りはない。」 上の有名な予言で知られる通り、簒奪によって王位を得たことで簒奪に怯えるマクベスは、自身の悪行によって自らを苦しめる、自業自得の悪人として描かれている。 さらにこの戯曲は四大悲劇の位置として高く評価され、本来の彼の信仰を脅かすまでに至った。 狂戦士としての適性も持ち、この場合、戯曲の中の登場人物としての性格を色濃く反映してしまう。 しかし暗殺者のクラスで現界する限りは、史実本来のマクベタッド・マク・フィンレックとしての霊格に影響はない。 にもかかわらず劇中の人物を思わせる芝居がかった言動をたびたび繰り返すのは、やはり宝具による影響が霊格にまで及んでいる…………のではなく、単なる当てつけ。 文物としての価値を認めつつも、自身の信仰を歪めた元凶でもあるため、素直に受け入れられず葛藤している。 王将として、あるいは英霊として振る舞っていなければ、ちょっと不器用で頑固なオヤジ。 【特徴】 ごつい。ひげ。鎧。 【サーヴァントとしての願い】 創作の影響を受けない、正しき信仰を取り戻す。 (あくまで自身の信仰に関する範疇であり、戯曲の文学的価値をなかったことにしてまで、というほどではない。) 【マスター】 白鐘直斗@PERSONA4 【マスターとしての願い】 聖杯戦争の実態の調査、民間人の保護と犠牲者の身元確認、および事態の収拾 【weapon】 なし。 【能力・技能】 『ペルソナ使い』 マヨナカテレビの中でペルソナと呼ばれる『もう一人の自分』を作り出し、戦わせることが出来る。 マヨナカテレビと呼ばれる現象および都市伝説は、当然ながら冬木には存在しない。 『拳銃』 拳銃の扱いに長けている。当然ながら所持はしていない。 『推理』 優れた思考能力。 個人の感情や精神の状態にとらわれず、状況証拠から結論を導き出す。 【人物背景】 警察組織に深く関わりのある探偵一族の五代目。男装の麗人。 メディアでも多少知られており、「探偵王子」の愛称で呼ばれている。 冬木町近辺で発生するという行方不明事件、惨殺現場の目撃情報を受けて参戦。 聖杯戦争の存在に気付くも、荒唐無稽な話では捜査本部を説得できないと、独断で参戦、調査および巻き込まれた一般人の保護を決心。
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アサシンの終焉 ◆YsjGn8smIk ラドック=ランザードはヴェゼンディに住む商人であった。 町一番の商人だった父に商売のいろはを習い、美しい妻と息子に囲まれ平凡だが暖かい世界の中で生きていた。 ――あの事件が起きるまでは。 ☆ 「む……?」 炎に包まれる町中、魔変化の男と思わしき血痕を追って東へと駆けていたズーマの足がふと止まる。 延焼の音に紛れて微かに声が聞こえた気がしたのだ。 その場でじっと耳を澄ますと――それは聞き間違いではなかった。 少女だろうか、何かを言い争うような甲高い声が僅かに聞こえてきた。 「……」 ズーマはしばし瞑目する。 このまま魔変化の男を追うか、それとも近くに居る者を殺しにいくか……迷ったのだ。 もちろん最終的にはこの島にいる者は――主催者も含め――全て殺す。 だが、出来ればこの手で仕留めたい者も多い。 魔変化の男もその一人だ。 異形の甲虫も魔変化の男を狙っているのだ……横取りされる前に仕留めなければならない。 ならば、ここは声の主を見逃して―― 「いや、違う」 低く呟きながらズーマは頭を振る。 横取り、そう考えた時に思い出す顔があった。 十代の若さにして竜殺しの魔法すら会得した、盗賊殺し(ロバーズ・キラー)と呼ばれた魔道士の顔を。 そう、リナ=インバースの顔を。 「――出来れば、あの時のような想いは二度としたくはないな」 その顔を思い出しながらズーマは苦々しく吐き捨てる。 あと一人。たった一人を殺せば、リナ=インバースの居場所が判るのだ。 そう考えると、氷のようなズーマの心にも俄かに熱が生まれる。 リナ=インバースをこの手で殺したいという――熱が。 魔変化の男とリナ=インバース。憎しみを秤にかけると――あの盗賊殺しへの怒りの方が上だ。 故にズーマは僅かに自身の指針を変更した。 この火事場に乗じて即座に声の主を殺し、リナ=インバースの居場所を主催者どもに尋ねる。 リナ=インバースの位置次第では魔変化の男を先に追ってもいい。 だが、出来ればまずはリナ=インバースをこの手で殺したい――ズーマはそう思ってしまった。 全身を覆う、この魔道装甲のお陰で身体能力は格段にあがっている。 額からは光の矢を、胸部からは竜族の閃光の吐息(レーザー・ブレス)のような閃光をも放てるこの鎧。 この鎧があれば、声の主も、魔変化の男も、そしてリナ=インバースでさえも容易く殺すことが出来る――そうズーマは確信していた。 そしてガイバーⅡことズーマは、静かに声のする方へと足を向けた。 ☆ ラドックの父は町一番の商人ではあったが、同時にかなりあこぎな真似もしていた為に多くの恨み妬みをも買っていた。 そして憎しみは人を簡単に凶行に走らせる。 ある日、ラドックとその妻は盗賊に拉致された。 ☆ ヴィヴィオは朝倉の腕から抜け出しながら必死に説得を続けた。 「涼子お姉ちゃん、なんでわかってくれないの!」 キョンの妹と別れた路地からは、すでに百メートル離れてしまっている。 涙目で訴えるヴィヴィオを見て、朝倉は肩をすくめながら言い放った。 「仮によ? あたしが妹ちゃんを助けに戻る事に賛成したとして……ヴィヴィオちゃんはどうやって助けに戻るつもりなのかしら?」 「え? そ、それは……うー……」 逆に尋ねられてヴィヴィオは思わず口ごもる。 助けなきゃ、という想いがあるだけで具体策など何もなかったのだ。 よく考えればキョンの妹へと続く道は、燃える民家の瓦礫ですでに埋まっているのだ。 必死に考えながらヴィヴィオはとにかく口を動かした。 「えーと、その……回り道、とか――」 「この熱と煙の中で悠長に迂回路を探すの?」 それを遮るように短く朝倉が突っ込んでくる。 結局、何も思いつかなかった……戻るのが危険なのは、ヴィヴィオにだってわかっていた。 だけど、それでも―― 「このまま放っておけないよ! 戻ろうお姉ちゃん!」 必死に朝倉を見つめて訴えかけた。 だが朝倉には必死の訴えも通じない。何故か不思議そうに聞き返してきた。 「私には有機生命体の死の概念がよく理解できないんだけど……ヴィヴィオちゃんは死ぬのが嫌じゃないの?」 「え……?」 「だってそうでしょ? 今あそこに戻るって事は死にたいって事なんでしょ?」 そう言いながら朝倉は路地を指差す。 指された方向に燃えがる大きな炎と黒い煙を見て、ヴィヴィオは思わずごくりと唾をのみこんだ。 言われて初めて――戻れば死ぬ、という事に気付いたのだ。 それに気付いてしまった瞬間に、急に怖くなって身体が震えだしてくる。 「それでも……!」 それでも――キョンの妹を見捨てる事だけは嫌だった。 ヴィヴィオは地面にうずくまり、必死に頭を振って朝倉に抵抗する。 だがそれを見ても、朝倉は意見を曲げず、嘆息しながらヴィヴィオを抱き抱えようと手を伸ばす――そして声が響いた。 『Ms.朝倉、バリアジャケットを生成してはいかがでしょうか?』 響いた電子音にヴィヴィオへと伸ばしかけた手を止め……朝倉は右手に持ったクロスミラージュに聞き返す。 「バリアジャケット?」 『はい。身体の周辺に保護フィールドを展開する魔法です。調整すれば少しの間ならば数100℃程度の熱や煙ぐらいならば無効化できるはずです』 そう告げてきたデバイスを見つめながら朝倉は再び嘆息する。 「……つまりあなたも妹ちゃんを見捨てるのが嫌って事なのね?」 『申し訳ありません。ただ、時空管理局のデバイスとしては出来る限り人命救助をしたいのです』 そのクロスミラージュの言葉に力付けられてヴィヴィオも再度口を開く。 「涼子お姉ちゃん、お願い!」 「そうね……とりあえず、そのバリアジャケットっていうのを生成してみましょう。クロスミラージュ、出来る?」 『All right. set up』 それを聞いてヴィヴィオも握ったバルディッシュに話しかける。 「バルディッシュ、お願い!」 『Yes,Sir』 その瞬間、朝倉とヴィヴィオの身体を魔力光が包む。 そして魔力光が収まったそこにはバリアジャケットを装着し終えた二人の姿があった。 「ふうん、なるほどね……確かに煙の影響がかなり軽くなったみたいね」 バリアジャケットのスカートを触りながら朝倉はふと気付いたようにクロスミラージュに尋ねる。 「……ところでなんで北高の制服なのかしら?」 『バリアジャケットの外観は装着者のイメージによります。その服装をMs.朝倉が無意識に思い浮かべたのでしょう』 「そっか。意外とこの服装、気に入っていたのかもね」 そんな事を呟きながら朝倉はそっと近くで燃えている炎に指先を当てる。 「へえ。この程度なら火傷もしないんだ……これなら炎の中を歩いて妹ちゃんの所へ行って帰る事ぐらいは出来る、か」 「涼子お姉ちゃん、じゃあ!」 朝倉の言葉を聞いてヴィヴィオの顔に笑みが浮かぶ。 その笑顔を見て苦笑しながら朝倉が降参というように手を振った。 「うん、ここは譲ってあげる。一刻も早くこの場から離脱したいけど、これなら別ルートも使えそうだしね」 空気が和みかけたその時だ。 『Alert.西から生命反応が高速接近中』 沈黙を守っていたバルディッシュが突然警告を発した。 その警告を聞き、朝倉はクロスミラージュを、ヴィヴィオはバルディッシュを構える。 警告通り、西から――炎の中を悠然と駆け抜けながら人影が現れた。 「え……あ、あれ?」 「ヴィヴィオちゃん?」 現れた人物の姿を見た瞬間、ヴィヴィオの腕と足が突然震え始め――そしてそのままペタンと地面に座り込んでしまった。 驚いたように朝倉が視線を向けるが、震えは酷くなる一方で身体がまったく動かなかった。 震えながらも視線はこちらへと向かってくる、その異形の鎧姿から目が離せなかった。 ☆ ラドックと妻は地下牢に監禁された。 気絶していたラドックが目を覚ますと目の前には彼の妻が血を流しながら倒れていた。 鎖に拘束されたラドックは苦しむ妻に駆け寄ることすら出来なかった。 気が狂ったように叫ぶラドックを見て、牢の外から盗賊が冷酷に告げる。 「恨むなら、自分の家を恨め」、と。 それでラドックには何故こんな事が起きたのかを悟る。 父を恨んだ何者かがこの盗賊たちを雇い、ラドックたちを誘拐したのだ。 結局、ラドックの目の前で妻は苦しみ抜き――死んだ。 最愛の者が死に、腐っていくのを――ラドックはただ見つめる事しか出来なかった。 ☆ 朝倉の手の中のクロスミラージュが警告を発する。 『Ms.朝倉、前方の人物は体色以外がMr.キョンと酷似しています。注意を』 「なるほどね……ヴィヴィオちゃんの怯えようはそのせいか」 地面に座り込んだまま震え続けるヴィヴィオをちらりと見ながら朝倉はそう呟く。 恐らくあの異形の鎧姿を見て涼宮ハルヒが死んだ時の事を思い出してしまったのだろう。 軽くトラウマになっているのかもしれない――そう朝倉は分析した。 震えるヴィヴィオを庇う様に一歩前に出ながらキョンかもしれない異形の男に声をかける。 「あなたはキョン君……なのかしら?」 「ズーマだ」 朝倉の質問に黄色い生体装甲を装着した男――ズーマが静かに答えた。 「あら、残念。人違いだったみたいね。……それで私たちになんの用かしら?」 「殺せという依頼があった。故に殺す」 「依頼? それってまさか――」 驚くこちらの言葉を遮り、ズーマが無造作に接近してきた。 朝倉は座り込むヴィヴィオの襟を左手で引っ掴み、そのまま後へと跳ぶ。 跳びながら一瞬でクロスミラージュの非殺傷モードを解除し、ズーマヘと魔力弾を撃つ。 殺すと宣言している相手に手加減をする義理は流石にない。 だが、当らない。 驚異的なスピードで避けられてしまったのだ。 続けて数発連射するが、それもほとんど避けられて辛うじて一発が掠った程度。 そして気付くと接近を許していた。 「ぐ……うっ!」 飛び退く間もなく、蹴りを喰らっていた。 まるでボールのような勢いで吹き飛ばされる朝倉とヴィヴィオ。 そのまま十メートルほど空中を滑空し、燃える民家の壁を突き破ってようやく止まった。 『Ms.朝倉!?』 「大丈夫、傷は浅いわ……でも」 バリアジャケットのお陰か、なんとか致命傷は避けられた。 だがヴィヴィオは今の衝撃で――いや、もしくは恐怖のあまりか――完全に気絶していた。 朝倉はそれを見ながらしばし考えこんでから、口を開く。 「どうもヴィヴィオちゃんを庇いながら倒せる相手じゃ無さそうね……クロスミラージュ、移動系の魔法はない?」 『現在の魔力量で可能なのはアンカーショットぐらいです』 「アンカーショット?」 『はい。アンカーを対象に打ち込み、それを巻き取って移動する魔法です』 「うん、じゃあそれお願い。逃げるわよ」 『了解。銃口を目標に向けてください』 そう告げるクロスミラージュの電子音に従い朝倉はしっかりとヴィヴィオ背負いながら、隣家の屋根へとクロスミラージュの銃口を向ける。 ドシュ、と魔力で出来たアンカーが射出されると同時に燃える家屋内にズーマが突入してきた。 平然と動いているこちらを見て、すかさず額からビームを放つが、僅かに遅い。 その時には朝倉達はすでに空中。 魔力で出来たワイヤーに巻き上げられ、朝倉とヴィヴィオの身体は勢いよく空を飛んでいた。 屋根の上に着地すると同時に朝倉は後ろを振り向きもせずに南へ――火災が続く町の中心部へと駆け出した。 制限された肉体で出せる限界近い速度で炎と煙の中を突き進みながら、クロスミラージュに尋ねる。 「クロスミラージュ、ズーマは追ってきてる?」 『はい。しかしMs.朝倉、この方向は町の中心部へと出てしまいますが、宜しいのでしょうか?』 「ええ……私の想像通りならこの先にあるものを使えば一石二鳥。ヴィヴィオちゃんを母親に合わせられるし、あいつからも逃げる事が出来るはずよ」 『それは一体?』 「キン肉マンやゼロスさんがワープしたでしょう? 恐らくなのはさん達もあんなふうにワープしたんだと思うのよね。 あの時の彼らの態度といい、何度でも使える転送機……彼らが消失した地点にはそんな装置があるかもしれないわ」 『かも、ですか』 「どっちみち大した距離じゃなし、すぐにはっきりするはずよ」 そんな会話をしながらも瓦礫の山をアンカーで飛び越え、燃える民家の屋根から道路へと飛び移り、ひたすら先ほどなのは達が消失した地点へと駆け抜ける。 大体の場所しか判らないが、本当に転送装置があれば恐らくはその気配でわかる筈だと朝倉は考えた。 そして実際にその気配に朝倉は気付けた。 「どうやら、私の考えは間違ってなかったみたいよ」 クロスミラージュにそう告げながら朝倉は一軒の家に飛び込む。 火が回っているその家に入るとすぐにおかしなモノに気付く。 そう、火災の影響をまったく受けていない不思議な部屋の存在に。 その部屋に足を踏み入れた瞬間、理解する。この黒塗りの部屋が長門の情報制御下にある事を。 そして火災の影響をまったく受けていない床が――床に描かれた白い模様が光りだした。 『警告! Ms.朝倉、避けて――』 「えっ?」 突然のクロスミラージュの警告に、朝倉はわけもわからず咄嗟に横に跳んだ。 ザン、と。 先ほどまでいた空間をズーマの腕のブレードが切り裂いていた。 そう、ズーマ。 黄色い生体鎧の男がいつの間にかその場に現れていたのだ。 そして再度振るわれたその刃を朝倉はクロスミラージュで受け止める。 その衝撃でギギギ、と頑丈な軍用デバイスが軋みを上げる。 「これって……!」 驚愕の声をあげながら朝倉は遅まきながら気付く。 ズーマの腕のブレードがただの刃ではないと言う事に。 そして――気付くのが少し遅かった。 その代償にギンッ、と甲高い音と共にクロスミラージュは高周波ブレードによって真っ二つに切り裂かれた。 「クロスミラー――」 その時になってようやく床の文様から黄色い光が噴き出し始める。 警戒したのか、それを見てズーマは飛び退きながら胸部装甲を開放する。 こちらごと文様を吹き飛ばそうとしたようだが――遅い。 沸きあがる黄色い光に呑み込まれ、朝倉とヴィヴィオ、そしてズーマは空間を転移した。 「っ……!」 ワープの衝撃で一瞬意識を失ったが、直後に起こった轟音と振動によって朝倉の意識は覚醒する。 重い頭を振りながら立ち上がり周囲を見回す――と。 目の前には観覧車があった。 「うそ……でしょ……」 思わず絶句する。 観覧車があった――というのは正確じゃない。 正確には観覧車がこちらに向かって落下してきたのだ! 一瞬、呆然としたがすぐに状況を把握し、朝倉はヴィヴィオを抱えたまま全力で後ろへと跳ぶ。 制限のせいか、その出力に身体が軋むが気にしていられない。 第一、落ちてくる観覧車から逃れるにはそれでもまだ足りない。 更に一歩、そしてもう一歩、十メートル、二十メートルと跳躍する。 そして観覧車が目の前に迫る中、最後の一歩でギリギリ観覧車の射程から離脱できた。 ズン、と重い地響きと観覧車の破片が飛び散る。 手で顔を庇いながら、朝倉はあまりのわけのわからなさに顔が引き攣っていた。 「なんだって観覧車が降って来るのよ……」 呆然と呟きながら観覧車が降ってきた辺りに視線を向ける。 と。観覧車の支柱らしきが何かが――例えばビーム兵器のようなものだろうか――で撃ち抜かれていた。 その破壊痕を追うと、お化け屋敷を貫き、メリーゴーランドを砕き、朝倉が気絶していた辺りへと続いていた。 それを見て朝倉はふと思いつく。これはもしかしてズーマがやったのではないか、と。 「クロスミラージュ、ズーマの反応は……」 と、自身の右手に話しかけてから朝倉は思い出した。 ……クロスミラージュが既に破壊されていた事を。 自身の服装を確認すると、いつの間にかバリアジャケットは消えていた。 そっと手を開くと、右手には握ったままだったクロスミラージュのグリップのみがあった。 何故か寂しいような気がして朝倉は知らず歯を食いしばる。 『Alert.5時方向に生命反応』 だからだろう。ヴィヴィオが持つバルティッシュの警告に反応が遅れた。 それでも咄嗟に振り向きながら横に跳ぶが、ヘッドビ―ムは朝倉の足を抉った。 「うくっ……!」 足から血が噴き出し、その衝撃で地面に転がる。 視線を動かすと観覧車の瓦礫の中からズーマが這い出してきたのが見えた。 何がどうなってるのかはわからないが、観覧車の下敷きになってすら生きていたのだ、ズーマは。 そしてズーマが再度ビームを放とうとした――その時。 「ドロロ、推参ッ!」 口元を白い布で覆った忍者のような青いカエルが上から降ってきた。 ☆ 父と盗賊たちの間で交渉が成立し、ラドックは開放された。 だが、その事件を境にラドックは変わった。 変わらないはずがない、愛する者が死んでいく様を見せ付けられて。 ラドックは誓った。妻を殺した盗賊を――そしてその裏にいる仇をこの手で必ず殺す、と。 そんな雲を掴むような復讐を胸に、ラドックは闇の世界へと足を踏み入れた。 ☆ 二人の少女を庇うように着地しながらドロロは匕首を構えながら、続けて叫ぶ。 「アサシン護法陣・閃光(レーザー)返し!!」 その瞬間、ドロロの前方に手裏剣型の方陣が現れる。 ヘッドビームはそれに直撃、その瞬間――ヘッドビームが反射した。 「がっ――!?」 反射してくるそれを流石に避けられなかったのかズーマのわき腹にビームが炸裂する。 爆風に煽られながらズーマは後退しながらドロロを睨む。 ドロロもズーマから視線を逸らさずに、静かに自身のうしろの二人に声をかける。 「もう大丈夫でござるよ」 「……私たちを助けてくれるの?」 意外そうな響きの声を聞いてドロロはちらりと振り向き、ヴィヴィオを抱いている朝倉に向かって笑ってみせた。 「子供を守るその姿を見れば、どちらに非があるかは一目瞭然でござる。さあ、ここは拙者に任せて早く安全なところへ!」 だがズーマがそんな隙を見逃す筈もない。 ドロロが視線を逸らした瞬間、高周波ブレードを振り上げながら神速で接近する。 しかし。 「黒妖陣(ブラスト・アッシュ)!」 突然響いた力ある言葉によって、ズーマの進路上に突然黒い何かが涌き出る。 ズーマは咄嗟に左へと跳んでそれを避けようとするが、流石にタイミングが悪すぎた。 回避しきれず、右腕がその黒い何かに触れた瞬間――ざあっ、とズーマの右腕が黒い塵と化す。 「ぬおっ……!」 ベアクローがカランと地面に落ちた。 命あるもの、意思あるものだけを塵と滅する黒魔術だ。 痛みを堪えながら再度距離を取り、ズーマはその声がした方を見やる。 そして物陰から――栗毛の少女が現れた。 「リナ殿……来てくれたか!」 「『虫の知らせが、助けねば!』……なんて言いながら飛び出していった時には本気で見捨てようかと思ったわよ? でもまさか本当に誰かが襲われていたなんてね」 それはズーマがその手で殺したいと思っていた人間だった。 ☆ 十年経った。 才能があったのだろう、ラドックはアサシン・オブ・アサシンとまで呼ばれるようになっていた。 しかし、十年近くかけてようやく掴んだ情報はラドックの希望を打ち砕くものだった。 かつて神聖樹のあった町、サイラーグごと仇の盗賊たちは全滅していたのだ。 そして同時にラドックは知った。 サイラーグが――仇が滅んだ原因を。 「リナ=インバース……!」 それが仇を死へと追いやった憎い標的の名だった。 ☆ 怨嗟が篭った声を聞いてリナは思わず尋ねてしまう。 「へ? ……あたしの事を知ってんの?」 見覚えはない――というか黄色い生物的な全身鎧を着ているので例え知りあいだったとしても判らなかっただろうが……。 ただ特徴から考えるに、恐らくこれが聞いていたガイバーという奴なのだろう……リナが思ったのはその程度だった。 そんなリナとドロロに向かって朝倉が警告をする。 「気をつけて、そのズーマという男は恐ろしく強いわよ」 「ズーマ? ……ってまさかこいつ、アサシン・ズーマなの!?」 思わずリナが聞き返す。 それに朝倉が答える前にズーマが口を挟む。 「手間が省けた……これでようやくお前を殺せる」 どことなく嬉しそうにズーマが呟く。そしてその声を聞いてリナは確信した。 嫌な事に聞き覚えがあったのだ、その声に。 ……間違いない、こいつはズーマだった。 「まさか、あんたまで居たなんてね……名簿には名前が載ってなかったはずだけど?」 「……気にする必要はない。ここで死ぬのだから」 リナの軽口にズーマは左のブレードを掲げ、跳びかかる。 その異常なまでの速度に咄嗟に反応できずにリナは内心悲鳴をあげる。 「そうはいかんでござる!」 だが、横からドロロが飛び出し匕首でズーマを吹き飛ばす。 ナイス、ドロロ君! リナは内心でそう喝采をあげながら飛び退き、呪文を唱え始める。 ちらりと視線を動かすと地面に倒れている朝倉は足に手を当て、その場から動こうとしない。 しばらく動けそうにない……それを確認して、リナは即決する。 そしてズーマを抑えていたドロロに向かって一方的に宣言した。 「ドロロ君、しばらくそいつの相手を任せたから!」 「リナ殿? 一体なにを――」 ドロロが疑問を投げかけるがリナは構わず呪文を解き放つ。 「風魔咆裂弾(ボム・ディ・ウィン)!」 力ある言葉に応えて風が炸裂する。 嵐のようにはじけた烈風に吹き飛ばされてズーマとついでにドロロが空を舞う。 「くっ!」 「り、リナ殿おおおーーー!?」 遥か彼方へと吹き飛んでいくドロロに向かってリナは気楽に手を振って言った。 「足止め頼むわねー……さて、と。あたしはリナ、リナ=インバース。さっきの青いカエルっぽいのがドロロくん」 地面に倒れている朝倉に駆け寄りながら、リナがそう自己紹介を始める。 それに対して頭を下げて感謝を伝え、朝倉も答える。 「助けてくれた事には感謝するわ。私は朝倉涼子、こっちはヴィヴォオちゃん」 「いまさら聞くのもなんだけど……あんた達、殺し合いに乗ってないわよね?」 「ええ。信じられないかしら?」 「まあ、殺し合いに乗ってる奴が子供を抱えてたりはしないでしょうし……とりあえず信じておきましょ。傷を見せて」 そういいながらリナは朝倉の足の傷を見やる。意外と傷は軽く、既に血も止まっていた。 回復魔法を使ったのかしら、などと考えながらリナは呪文を唱え始める。 「何をする気?」 訝しげに尋ねてくる朝倉の質問には答えず、リナは彼女の足の傷に手を当てながら呪文を解き放つ。 「治癒(リカバリィ)」 治癒力を促進して傷を癒す術だ。 見る見るうちに朝倉の傷が塞がり、とりあえず歩行に支障がない程度には回復した。 「これで歩けるでしょ……ズーマの相手はあたしたちがするからあなたはその子と一緒にどこかに隠れていて」 そう言いながらズーマの方へと駆け出そうとしたリナを朝倉が呼び止める。 「待って。私も行くわ」 「……戦えるの? それにその子はどうするつもりよ?」 「このまま背負っていくわ。流れ弾に当たったら困るしね。……それと私が戦えるかどうかはすぐに判ると思うわ」 微笑を浮かべながらそう告げる朝倉をみて、何処か胡散臭さを感じながらも結局リナは了承した。 人手はいくらあっても足りないぐらいなのだ。 「りょーかい。じゃあ、いくわよ!」 「ええ」 そして二人と気絶した一人はアサシンたちの死闘の場へと駆け出した。 ☆ 「うう、いくらなんでも無茶苦茶でござるよ……」 すたっと、危なげなく地面に着地しながらドロロが呻く。 おかしな話だが、ズーマの感想も似たような物だった。 まさか味方ごと魔法で吹き飛ばすとは無茶苦茶にも程がある……だが完全に不意を突かれた事も事実だ。 何しろ直撃を食らってしまったのだから。 ズーマは地面に着地すると同時に急いでリナ=インバースの元へと走り出そうと足を動かす。 だが。 「……退け」 「退けぬ」 ドロロが眼前に立ちふさがった。 多少の苛立ちと共にズーマはドロロに言い放つ。 「お前からは似た空気を感じる。アサシンがなぜ人を守ろうとする」 「お主こそ、何ゆえ殺そうとする? リナ殿に恨みがあるように感じられたが」 「……語る必要はあるまい。死に往く者には」 ズーマは会話の無駄を悟り、高周波ブレードをドロロに振り下ろす。 だが、眼力でブレードの威力を悟ったドロロは迂闊に匕首で受けずに、かわす事でその攻撃をいなす。 「ふん!」 「くっ……! せいや!」 だが、速さも、力も、技の冴えすらも、ズーマはドロロを圧倒していた。 防御に徹しているというのに、ドロロの身体には避けそこなったブレードによる傷が徐々に増えていく。 ガイバーの強化による実力の差が如実に出ているのだ。 忍者の歩法や分身などで幻惑して、辛うじて攻撃を避けているがこのままでは不味い。 ドロロの心に焦りが灯ったその時。 「冥壊屍(ゴズ・ヴ・ロー)! 」 乱入してきたリナが呪文を放った。 地面に当てたリナの手から黒い影がほとばしる。 直進してきた精神と肉体を喰らうその影を、ズーマは横に跳ぶことであっさりとかわした。 だが、それを見てリナは指をパチンと鳴らす。 「……!」 ズーマから動揺の気配が漏れる。 その瞬間、影がズーマを追って直角に曲がったのだ。 本来は真っ直ぐにしか進まない術だが、呪文の意味を完全に理解していればこういったアレンジもまた可能なのだ。 追尾してくる影と、ドロロの斬撃に一転、追いこまれながらもズーマは呪文を完成させた。 「虚霊障界(グーム・エオン)」 力ある言葉に誘われてズーマの周囲に黒い霧が噴き出す。 霧に触れた瞬間、影はあっさりと消滅――そして闇の霧が辺りから完全に光を奪った。 「またこれ!?」 リナが舌打ちする。 この闇の霧の中ではほとんどの魔法が無効化されてしまうのだ。 流石に魔法なしでズーマと接近戦をするほどリナは無謀ではなかった。 霧の効果範囲から抜け出そうと慌てて後ろに下がる。 と。 ――ギン、と何かがぶつかり合う音が響く。 「邪魔をするな……!」 「しない訳にはいかぬでござる! はァッ!」 闇の中、ズーマの呟きとドロロの叫びが響く。 そしてアサシン同士の闇を渡る戦いの音だけが辺りに鳴り響いた。 「この闇の中で戦っているの……?」 後ろから朝倉が呟く声が聞こえる。 「みたいね」 それに答えながらリナは闇を見つめる。 闇のせいで見えないが、リナに襲い掛かってきたズーマをドロロが迎撃してくれているのだろう……しかしこれでは迂闊に動けない。 下手に動けばアサシン同士の斬り合いに巻き込まれてあっさりと即死――なんて可能性すらあるからだ。 内心焦っていたリナに、朝倉が静かに囁きかけてきた。 「この霧…………魔力結合を阻害し無力化する空間を発生させているのかしら?」 「阻害? ええ、そうよ。……くっそー、せめてタリスマンがあればな~」 ぼやくリナに朝倉は納得したように頷くとそっと声を潜めて告げてきた。 「ふうん。……ねえ、魔法の準備をしておいて」 「まさか……これを何とか出来るの!?」 「制限されているから確実に、とはいえないけど……これだけ至近なら出来るかもしれないわ」 「かも……か。とはいえ他に手はないし……任せていいのね?」 「やれるだけやってみるわ」 そしてリナは呪文を、朝倉は高速言語を唱え始めた。 闇の中でズーマとドロロがぶつかり合う音に、二人の詠唱が重なる。 そして朝倉が静かに指を空に上げながら呟いた。 「情報連結解除、開始」 瞬間――朝倉の付近の闇の霧が光の粒子へと変じた。 そしてそれは徐々に広がり、数秒もしないうちに魔法を遮る闇の霧は文字通り――霧散した。 「なっ――!」 驚愕に一瞬動きが止まったズーマに向かって続いてリナも呪文を解き放つ。 「影縛り(シャドゥ・スナップ)!」 呪文と共に途中でパクった――もとい、拾ったベアークローをズーマに向かって投げる。 ザッ、とベアークローがズーマに――正確には夕日で長く伸びたズーマの影へと突き刺さる。 「ぐっ!」 その瞬間、ズーマの動きが凍ったように硬直する。 精神世界面(アストラル・サイド)から相手を拘束する術だ。 この術は陽が翳って影が消えただけで解けてしまうようなマヌケな欠点もあるが、力づくでは絶対に解けない。 術が成功した事を見て、リナが声をあげる。 「ドロロ君!」 「あい判った!」 闇の中の死闘でかなりの傷を負ったのか、ドロロは血塗れだった。 だが、闘志は微塵も衰えていない。 匕首を逆手に持ち、神速の速さでズーマへと接近し斬撃を放つ。 ……そして一瞬の交差の後、ドロロは匕首を鞘に収めながら静かに呟いた。 「零次元斬」 そう呟くと同時に、ズーマの身体が歪み、徐々にその姿が薄れていく。 「リナ=インバースーーー!」 次元の狭間へと落ちながらズーマは絶叫をあげる。 次元が歪んだ影響か、影縛り(シャドゥ・スナップ)の拘束が僅かに緩んだのか――動かないはずの腕を動かし、胸部装甲をめくった。 ズーマは最後のチャンスを自分を生かす為ではなく、標的を殺す事に使ったのだ。 そしてメガ・スマッシャーが放たれた。 胸部粒子砲を撃ち終えると同時にズーマは完全に次元の狭間へと呑み込まれていった。 それがアサシン・ズーマ――いや、復讐者ラドック=ランザードの最後だった。 ☆ あ、やばっ! あたしがそんな嫌な予感を感じたのは、影縛りで動けないはずのズーマが何故かこちらを振り向いて胸部から光を放つと同時だった。 咄嗟に横に跳ぼうとしながら……あたしは理解してしまった。 こりゃ避けられないわ、という事を。 死ぬだろうな、これ――そんな暢気な事を考えているうちに衝撃が来た。 「うげ!」 何故か横から。 ゴロゴロと地面の上を転がりながらあたしは見た。 竜族の閃光の息(レーザーブレス)のような光が付近の建物を消し飛ばしながら通り過ぎていくのを。 地面を転がったあたしに向かって朝倉が声をかけてくる。 「これで助けてもらった事と傷の治療の借りは返せたかしら?」 「ま、ね。助け方はともかくとして、助かったわアサクラ」 疲労の浮かんだ顔でそう言ってくるアサクラにあたしも苦笑しながら返す。 どうやら咄嗟にアサクラが蹴り飛ばしてくれたお陰で助かったみたいだった。 「リナ殿!」 ドロロ君が叫びながら駆け寄ってくるのが見える。 安心させるように手をパタパタと振ってあたしは起きあがって言った。 「あー、大丈夫、大丈夫……こっちは見ての通り何とか無事よ」 なんにせよ、とりあえず一段落着いたのだろう。 夕日の中、ズーマが消滅した地面を見つめながらあたしは嘆息した。 【ラドック=ランザード @スレイヤーズREVOLUTION 死亡確認】 【残り31人】 ※ラドック=ランザードの荷物も消滅しました。 【D-02 遊園地/一日目・夕方】 【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】 【状態】精神的疲労(中) 【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、 レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、 デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ 【思考】 0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。 1.朝倉たちに対応してから遊園地のパソコンを調べ、晶達と連絡を取る。 2.当分はドロロと一緒に行動する。 3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。 4.草壁サツキの事を調べる。 ※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です ※ガイバーの能力を知りました。 ※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。 ※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。 ※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。 ※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。 【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】 【状態】切り傷によるダメージ(中)、疲労(大)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯 【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、 【思考】 0.殺し合いを止める。 1.朝倉たちに対応してから遊園地のパソコンを調べ、晶達と連絡を取る。 2.リナとともに行動し、一般人を保護する。 3.ケロロ小隊と合流する。 4.草壁サツキの事を調べる。 5.「KSK」という言葉の意味が気になる。 ※なのは世界の単語が車に関することだと思っていましたが、違うような気がしてきました。 ※ガイバーの能力を知りました。 ※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。 ※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。 ※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。 ※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。 【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】 【状態】疲労(特大) 、ダメージ(大) 【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、小砂の首輪 メイド服@涼宮ハルヒ、ディパック(支給品一式)×2、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹、リチウムイオンバッテリー(11/12) 、クロスミラージュの銃把@リリカルなのはStrikerS 【思考】 0、ヴィヴィオを必ず守り抜く 1、リナたちと交渉する 2、キョンを殺す 3、長門有希を止める 4、古泉、みくる、サツキを捜すため北の施設(中学校・図書館・小学校の順)を回る。 5、基本的に殺し合いに乗らない。 6、ゼロスとスグルの行方が気がかり。 7、まともな服が欲しい。 8、できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。 9、ヴィヴィオの変化が気になる。 【備考】 ※長門有希が暴走していると考えています。 ※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。 ※制限に気づきました。 肉体への情報改変は、傷を塞ぐ程度が限界のようです。 自分もそれに含まれると予測しています。 ※アスカが殺しあいに乗っていると認識。 ※クロスミラージュはグリップのみを残して銃身は切断されています。修復可能かどうかは次の書き手さんにお任せします。 【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、魔力消費(中)、気絶中 【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱 【思考】 0、ママ……助けて……恐い…… 1.なのはママが心配、なんとか再開したい。 2、キョンを助けたい。 3、ハルヒの代わりに、SOS団をなんとかしたい。 4、スバル、ノーヴェをさがす。 5、スグルとゼロスの行方が気になる。 6、ゼロスが何となく怖い。 7、アスカお姉ちゃんが殺しあいに乗ったなんて…… 【備考】 ※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。 ※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。 ※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。 ※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている? ※アスカが殺しあいに乗っていると認識。 ※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。 時系列順で読む Back この温泉には野生の参加者もはいってきます Next 笑って、笑って、君の笑顔が――― 投下順で読む Back この温泉には野生の参加者もはいってきます Next 本当の敵 Nord Stream Pipeline -Disaster- ラドック=ランザード(ズーマ) GAME OVER 朝倉涼子 遊園地に日は暮れる ヴィヴィオ Nord Stream Pipeline -on stream- リナ=インバース ドロロ兵長
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野原しんのすけ&アサシン ◆FFa.GfzI16 ニンジャ。 ニンジャとは平安時代の日本をカラテによって支配した、半神的存在である。 しかし彼らは、キンカクテンプルで謎のハラキリ・リチュアルを行い、歴史から姿を消した。 歴史は改竄され、隠蔽され、ニンジャの真実は忘れ去られる。 やがて、世界を電子ネットワークが覆い尽くし、サイバネ技術が普遍化した未来。 数千年の時を超えて復活した邪悪なるニンジャソウルの数々。 そのニンジャソウルを宿したニンジャソウル憑依者が今、方舟に眠る聖杯を争うイクサへと顕現していた。 その顔を赤黒のメンポに覆われ、その身体には同色の装束をまとっている。 鼻元まで覆ったメンポと耳と髪を隠している頭巾によって目元しか見ることが出来ない。 片目はセンコめいた炎が宿り、歪な形に膨張している。 そのメンポには「忍」「殺」と威圧的な文字が切り刻まれていた。 「ドーモ、アサシンです」 アサシン――――ニンジャスレイヤーは拝むように手を合わせて一礼をした。 そして、アサシンはゆっくりと顔を上げて目の前のマスターを見下ろす。 アサシンとは対照的に、小さな身体をしたマスターであった。 小さすぎる、園児の身体だ。 坊主頭に刈られた頭部はじゃがいものようで、無地の赤い長袖シャツと黄色の半ズボンを履いている。 お世辞にも頭が良いとは思えない、そんな園児。 「おおー! オラ、知ってるゾ! おじさん、忍者でしょ!?」 その幼児の名を、野原しんのすけ、と言った。 ――――ニンジャだぞー!ニンジャだぞー! アサシンの脳裏にフラッシュバックする。 陽炎のように揺らいだ世界。 背格好だけは似ている幼児の姿が、かつてアサシンの前に当たり前に存在した幼児の姿が、しんのすけと被る。 ここにはない何かをアサシンは、瞬間、幻視した。 しんのすけは目を輝かせ、地を這う虫のような機敏な動きでアサシンの脚元へと忍び寄る。 急性NRS症候群は発揮しない。 これが多次元、平行世界というものなのだろうか。 それとも、ニンジャの記憶を掘り起こさないほどにしんのすけが『鈍い』のだろうか。 しかし、アサシンはそんなしんのすけの様子を見続けていた。 微動だにせず、ただしんのすけから目を離さない。 センコめいた炎が揺れているように見えた。 そんなアサシンに気づいていないしんのすけは、丸太のように太い脚を木登りの要領で肩まで登る。 「おお、本物だゾ! とーちゃんが見せてきた安っぽいオモチャとは全然違う!」 「……」 ぺたぺたと「忍」「殺」と書かれたメンポを触るしんのすけ。 文字の意味がわかっていないのだろう、アサシンの強烈な決意を そして、アサシンの身体を触り続けて数分。 ようやくアサシンの身体から降りると、次はニヤリと笑ってみせる。 そして、赤い長袖シャツを脱ぎ、頭巾のようにして顔を覆ってみせた。 メンポのつもりなのだろう。 柔らかい腹部を外気に晒しながら、片膝をつく。 そして、右手と左手を上下に並べ、右手の人差し指を左手で握り、左手の人差し指をつきだした。 「忍法だゾー!」 ――――ニンポだぞー! 再び、フラッシュバック。 アサシンの身体は止まったままだ。 そのアサシンに囚われず、しんのすけは両手を横に合わせて、素早くこするように動かす。 「シュッシュッ!シュッシュッ!」 ――――スリケン!スリケン! 三度、フラッシュバック。 しかし、今度は声が出た。 「……マスターよ」 アサシンは目の前のマスターの身体を、少々強く握る。 そこに悪意はない。 ただ、子供の抱き方を忘れてしまっただけだ。 「夜風は身体に毒だ」 常人からすれば手品と見間違うニンジャ素早さとニンジャ器用さによって、アサシンはしんのすけの衣服を元に戻す。 三秒にも満たない時間。 しんのすけの身体を気遣うような柔らかな手つきをとったが故に、アサシンにとっては遅すぎるほど。 だが、しんのすけにとっては目眩がするほどの早業であった。 「おお、忍法!?」 「……ジツだ。ニンポなどという魔法めいたものは存在しない。 本当のニンジャはジツを使う。 ニンポなどというものを使うニンジャは居ない」 ――――ニンジャなんて、いないのに。 自身が発した言葉に、幻聴が響く。 懐かしい声。 生きるには辛い時代に過酷な都市で、永遠を誓った声。 アサシンの動きが、再び止まった。 「オラも忍法使えるぞ!」 今度は黄色い半ズボンを、いや、下着もまるごど脱ぎ出す。 アサシンは止めずに、ただ眺めていた。 そして、腰に両手を尽き。 腰を前後に振り始める。 「ぞーさん、ぞーさん」 「……」 自身の男性器を象の鼻に見立てた、宴会芸と呼ぶにもお粗末な一発芸。 下品さよりも幼稚さを感じさせるそれを、アサシンは黙って見続ける。 センコめいた炎は、まだ揺らいだままだ。 「かーらーのー」 「……」 「パオーン!」 どこからか取り出した木杭を股の間から突き出し、未熟な性器が屹立したように見せる。 その木杭こそが、まさに『ゴフェルの木片』なのだ。 なんたる不敬か! 恐れを知らない幼児だからこそ出来る行為であった。 ちなみにしんのすけがこの『ゴフェルの木片』を拾った経歴。 先ほどの一発芸を思いついたしんのすけ。 そこでちょうど良い木片を探したところ、路端に落ちていたために拾ったというものである。 そんな時。 『グググ……フジキドよ』 アサシンの脳裏に声が響いた。 『このような小童に召喚されるとは……なんたるブザマよ! オヌシの救いがたい弱さがさらに弱体化している始末! これでは一束いくらの弱敵にすらも遅れを取りかねんぞ!』 「黙れ、ナラク」 「お? おじさん、どうかしたの?」 突然、声色を変えて呟いたアサシンへと、疑問を投げかける。 だが、アサシンは取り合わない。 自らの軟弱さを窘める、しかし、悪意に満ちた声なき声へと意識が集中していた。 『こんな小童から送られるカラテの供給では本来のカラテを十全に発揮することなど夢のまた夢! 単独行動スキルを持っているのだから、さっさと殺して別のマスターを探すのが吉よ! そしてスレイだ!ニンジャをスレイするのだ!』 「黙れと言っている!」 この声こそアサシンに憑依した太古のニンジャ、ナラク・ニンジャである。 驚異的なカラテとニンジャ知識を持ったナラク・ニンジャはアサシンに圧倒的な力を与えている。 しかし、同時にアサシンのアサシンたらしめるものを奪おうと牙を研いでいる内なる敵でもあるのだ。 「お、お……?」 当然の怒声に、しんのすけは困惑の表情とともに後ずさる。 その姿を、アサシンはセンコめいた炎を揺らしながら眺めていた。 その眼差しからは感情を感情を伺うことは出来ない。 深く息を吐いた後。 「……マスターよ」 「お?」 「ひとまずは、場所を移そう」 『巨大なビル』から、外に出ることをしんのすけへと提案した。 【クラス】 アサシン 【真名】 ニンジャスレイヤー(フジキド・ケンジ) 【パラメーター】 筋力B+ 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運D 宝具EX 【属性】 混沌・中立 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 精神異常:D 精神を病んでいる。 平常に見えても、ニンジャスレイヤーは不可を理解できない狂人である。 戦闘続行:A 往生際が悪い。 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。 騎乗:E 騎乗の才能。大抵の乗り物なら何とか乗りこなせる。 【宝具】 『◆◆◆(ナラク・ニンジャ)』 ランク:EX(測定不能) 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人 フジキド・ケンジに憑依したナラク・ニンジャとニンジャスレイヤーが共鳴を行うことで発揮する。 あらゆるステータスが1ランク上昇する『狂化』スキルのBランクに似た宝具だが、ニンジャスレイヤーとしての意識と思考、言語能力は存在する。 しかし、共鳴を続けたままであると邪悪存在であるナラク・ニンジャにその意識を奪われかねない諸刃の剣。 さらに、赤黒い『不浄の炎』を発生させるカトン・ジツを操ることが出来る。 不浄の炎は敵を焼きつくし、自らの傷を焼き塞ぐことで再生させ、自らの血液を重油めいて燃やすことで血を黒い金属へと変換させ防具のように扱うことも出来る。 この謎めいた宝具に存在するであろう恐るべきニンジャ真実は、ナラク・ニンジャという暗黒に隠されている。 歴史に記されている事実は過去のニンジャスレイヤー存在は全てナラク・ニンジャへと堕ちたことだけである。 ナラク・ニンジャへとその存在を奪われた場合、気配遮断スキルが2ランク減少し、単独行動スキル・戦闘続行スキルのランクを1ランク上昇させる。 測定不能。 ※パラメーター一覧 ニンジャスレイヤー通常 筋力B+ 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運D 宝具EX ニンジャスレイヤー宝具解放 筋力A+ 耐久B 敏捷A+ 魔力C 幸運C 宝具EX ナラク・ニンジャ 筋力A+ 耐久B 敏捷A+ 魔力C 幸運C 宝具- ナラクニンジャのスキル一覧 【クラススキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 【保有スキル】 精神異常:D 精神を病んでいる。 永遠の時をニンジャへの殺意で過ごしたナラクはすでに意識を歪めた狂人である。 戦闘続行:A+ 往生際が悪い。 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、致命傷を負っても生き延び数時間は平時と変わらない戦闘を行うことが出来る。 単独行動:A マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクAならば、マスターを失っても一週間の現界が可能。 【weapon】 『スリケン』 ほとんどのニンジャが持つ飛び道具。自らの血中カラテを消費することで生み出すことが出来る。 『カラテ』 現実の空手と同様に、凶器と化した四肢での攻撃。 『ジュー・ジツ』 現実の柔術と同様に組み技や受け技など、またはスリケン・ジツなども含まれる総合武術。 『チャドー』 歴史の闇に隠された暗黒武術。独特の呼吸法によってニンジャ回復力を高めることも出来る。 【人物背景】 ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。 彼自身も死の淵にあったその時、謎のニンジャソウルが憑依。 一命を取り留めたフジキドは『ニンジャスレイヤー』、ニンジャを殺すニンジャとなり。 復讐の戦いに身を投じる。 近未来都市『ネオサイタマ』を部隊に、ニンジャスレイヤーvsニンジャの死闘が始まった。 【サーヴァントとしての願い】 ニンジャ殺すべし。 あるいは―――― 【基本戦術、方針、運用法】 単独行動のスキルも持ち、投擲武器のスリケンも生成可能なためにゲリラ的な戦法を取る事ができる。 しかし、マスターであるしんのすけの知能・体力の貧弱さが常に枷となる。 【マスター】 野原しんのすけ 【参加方法】 路端に落ちていた木片を拾った。 【マスターとしての願い】 園児であるため、まだ聖杯戦争を理解していない。 【weapon】 なし。 【能力・技能】 なし。 【人物背景】 埼玉県は春日部市に住む、少々変わった少年。 脳天気な性格であり、成人女性に強い興味を抱くなど少々ませている。 おバカで下品な冗談を好み、妙なところで頭が回る天才肌でもある。 【方針】 サーヴァントであるアサシンとともに行動を共にする。 BACK NEXT 020 足立透&キャスター 投下順 022 宮内れんげ+アサシン 020 足立透&キャスター 時系列順 022 宮内れんげ+アサシン BACK 登場キャラ NEXT 参戦 野原しんのすけ&アサシン(ニンジャスレイヤー) 030 ザ・ムーン・イズ・ア・ハーシュ・エンペラー
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392 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 13 52 42.19 ID cS1AHsNdO [1/3] 淫夢語とか拡散しすぎて、普通のネットスラングだと思って使う人も多いよな。 なんか実演来てるから軽い報告未満で空気換え。 コンベで天下繚乱をやったとき、せっかくの天下だし実在の人物とか絡めたいなと、李書文から拳法を習ったという設定の佐々木小次郎を作った。 それで自己紹介したら、GMや他のPLが良くも悪くも反応したが、なんでか分からなかった。 とりあえずシナリオ自体はつつがなく終わったんだが、やけにFateネタを振ってくるPLと、警戒する素振りをするGMが印象的だった。 まあ、その帰り道。ふと気付いた。 「李書文に佐々木小次郎って、俺アサシンじゃん!」 と、凄い遅れて感付いた俺が困ったちゃん。 ネタを振ってきたPL、月厨に嫌な思い出でもあったのか警戒させっぱなしだったGM。 そして、気付いた俺の声にビクッとしてた小学生くらいの子ごめんなさい。 393 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 13 53 51.81 ID y7nut0cm0 [5/6] 報告乙 …だがネタがわからん… 李書文もSASAKIもわかるんだが 394 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 13 55 30.91 ID OvaXxhWO0 [1/2] 393 Fateって書いてあるがな 395 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 13 56 01.95 ID ePm3Gj2s0 乙 そういやEXTRAのアサシンは李書文だったなぁ 396 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 13 59 02.44 ID y7nut0cm0 [6/6] 394 いや、Fateってのを知らないから、何がどうネタなのかがわからんのだw 鞭を嗤ってくれ 397 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 14 06 43.37 ID nQIqJqm00 小学生に「俺アサシンじゃん!」と叫ぶ事案発生w 398 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/08/13(水) 14 06 51.87 ID ogij1ruQ0 396 まあ、Fateってゲームに佐々木小次郎と李書文を元ネタにしたキャラがいてその延長のなりきり困だと思われたってことだろ 原作では特に二人に絡みがあったりするわけじゃないけどもね スレ392
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先触れA 先触れB 先触れC 先触れD 先触れE 先触れF 先触れG 先触れH 先触れA SEQUENCE2 「イスタンブールの良き民よ、 スルタンは最近の出来事が皆の心に与えた不安をよく承知している。 だが恐れるな。 冷静に普段通り生活すれば大丈夫なのだ」 「コンスタンティノープルの平和を維持するため スルタンはセリム皇子の親衛隊及び かつて皇子に忠実だった者達に すみやかにここから退去するよう通達した」 SEQUENCE3 「スルタンとセリム皇子との悲しむべき諍いを長引かせないため、 オスマン軍の精鋭がエディルネ付近に派遣される。 スルタンご自身がそれに同行するが なるべく早くこの街に戻られるとのことだ」 「かつての皇子及びトラフゾンの総督のセリムが、 現在テベにいるとの情報がもたらされた。 彼の意図が明らかになるまで テベへの旅行は控えるよう」 SEQUENCE4 「テヘ総督のスレイマン皇子が、 また素晴らしい贈り物を下さいました。 皇子は民の為、自分の財産で 珍しい植物でいっぱいの美しい憩いの庭園を建設して下さったのです」 「戦争だ。 平和的な解決は結局夢に終わった。 セリムは大胆にも再び兵を集め動き出した。 彼は軍勢を南のエディルネへと進め、 そこでスルタンと対決する気だ」 テンプル騎士から解放された地区 「偉大なるスルタンは 民衆をアフメト皇子の詩の朗読会に招待する。 会場は宮廷である。 ただし十分な安全が確保されない場合は中止もあり得る」 「偉大なるスルタン・バヤズィトとアフメト皇子の発案により、 コンステストを実施する。 大砲を作れ。 最も巨大な砲を作った者には政府から正式に発注がなされる」 「地震により建物が崩れやすくなっているため 市内を移動する際には十分注意をするように。 先日スウェーデン大使が 建物の下敷きになったのは大変不幸な出来事であった」 「両国の友好を祝し ベネツィア大使主催の花火大会が 来月ガラータで開催されます。 先月は戦争中だったため 予定の大会が中止された事をお詫びします」 「最高の材料で作ったバクラバをご賞味あれ。 アヤソフィアそばのガルの店は 職人が最高の技と愛情を注いだ菓子が自慢です。 やみつきになりますよ」 テンプル騎士が支配する地区 「ビザンツは栄光に満ちた再生の時代の到来をここに宣言する。 たゆまぬ努力によってコンスタンティノープルの黄金時代が戻って来たのだ」 「貧困を理由にビザンツに金を納める事を怠った者には 罰が与えられ財産が差し押さえられる。 二度目からは担当官の裁量で罰は更に厳しくなる。 三度目は無い事を祈る」 「ビザンツの隊長は月曜日より 新しい民兵の募集を開始する。 ふるって応募するように。 通常勤務と財政強化部門に人員の空きがある」 「この地区は今後ビザンツの管理下におかれる。 店を開くにはビザンツの許可が必要だ。 また支配体制が整う迄税は2倍に増額する。 安全はタダでは手に入らない」 「最近移住してきたセファルディー出身の者 ノヴァ族、シンティ、その他に告ぐ この地に逗まりたいと願う場合は ビザンツの管理官のもとへ出頭し 再教育を受けること」 悪い噂 「邪悪な蛇を捜し出せ。 奴等の死体から心臓を抉り出すのだ。 街に平和を」 「奴等を捕らえ処刑しなければ。 人々が安心して暮らせる街を取り戻すのだ」 「噂に惑わされるな。 あのアサシンどもはただの悪党だ。 ビザンツに協力し、奴等を倒さねばならない」 「謎のアサシンどもがこの界隈で活動しているようだ。 奴等を駆逐せねばならない」 「あれ程少数の者にこの街が脅かされるとは。 奴等は悪性の腫瘍ように この街を死に至らしめるだろう」 先触れB SEQUENCE2 「セリム皇子はこの都市を離れ、 地方の総督として帝国の力になると決めた。 バヤズィト陛下との対立の噂は 文字通り単なる噂に過ぎなかったのだ」 「宮廷で小さな諍いが続いているが何も心配はいらない。 バヤズィト陛下はしっかりと事態を掌握しており、 秩序が乱れる事はない。 怪しい噂に惑わされないよう注意して欲しい」 SEQUENCE3 「セリム皇子がテベ近郊にいるのが確認された。 だがその行動は監視され 反乱を起こそうとすれば すぐスルタンに阻止されるだろう」 「来るべき脅威に備える為、 スルタンは懸命にもエディルネに 軍勢を配置すると決めた。 厳重に防備を固めた スルタンの軍を破れる者は誰もおるまい」 SEQUENCE4 「皇子スレイマンは この困難な時期にあって 民衆の心が安らかである事を願っている。 聡明なる皇子は 父と祖父の諍いはほどなく解決し 帝国に平和が戻ると確信しているのだ」 「セリム皇子は見すぼらしい軍勢を率いて、 スルタンが待つ要塞へと歩みを進めている。 怒りに我を忘れ破滅へと突き進んでいるのだ」 テンプル騎士から解放された地区 「ビザンツの残党による 数々の暴力や脅迫に関する情報が入ってきている。 数を増しつつある彼らは ビザンツ帝国の復興を企んでいるのだ。 警備隊に協力し 彼らに関する情報を積極的に提供して欲しい」 「地震で壊れた建物から レンガや大理石を取る際は十分注意すること。 盗賊だけでなく 政府の命で撤去にあたっている労働者にも死者が発生している」 「コンスタンティノープルのモニュメント周辺の 地震からの復旧作業が完了した。 以前通りに通行することが可能になり 商業活動も再び活発になるだろう」 「荷物運びのラクダを商店のそばに繋ぐ時は 十分注意するようお願いしたい。 役立つ動物だが店を滅茶苦茶にする場合がある」 「サイードの店は最高の絹を取り揃えています。 一度にたくさんお買い上げの場合は大幅に値引きいたしますし その後の保証も万全。 最高の絹のなめらかな肌触りをお楽しみ下さい」 テンプル騎士が支配する地区 「アフメトとその家族の居場所に関する情報を持つ者は、 ビザンツの隊長の申し出ること。 これは最優先だ。 情報を隠す者は処罰する」 「通達する。 ビザンツの直轄地区にある商店の主は 商売を始める前に必ず許可を取ること。 これに違反した場合 資産差し押さえと退去の対象となる」 「全ての市民は日曜日広場で開かれる宴に招待される。 ビザンツ帝国の栄光を祝して 肉や酒が振る舞われるのだ。 ふるって参加し大いに楽しんで貰いたいとの事。 なお欠席者は明記される」 「絹商人に告ぐ。 交易路の安全確保の費用がかさんでいるため 輸入品に対する税を2倍に増額する。 ビザンツとしても遺憾だが理解と協力をお願いする」 「この地区で暮らすロマ族に告げる。 ビザンツは諸君の滞在資格に対し 新しい法を適用することにした。 早急にビザンツの兵舎に出頭し 指導を受けること」 悪い噂 「正義だとか復讐だとか 奴等の尤もらしい嘘に騙されるな。 奴等は単に血に飢えたアサシンだ」 「偉大なるコンスタンティノープルが 苦しむ市民を見殺しにしてはならない。 アサシンの脅威を取り除かねば」 「あのアサシン共の正体は知らないが 奴等はこの街の平和を壊し 悲劇をもたらす存在だ」 「我等の美しい街を汚すアサシンは許せん。 そんな奴等が生き延びているとは。 ビザンツと協力して奴等を倒そう。 奴等に罰を」 「人の法でアサシンを裁けぬなら神の法に従うまでだ。 私が神の怒りの代弁者となって奴等を倒してやる」 先触れC SEQUENCE2 「事実、スルタンの命に従って セリム皇子は都を出たとのこと。 スルタンの命令は絶対である。 これに懲りて セリムも身の程をわきまえるようになること間違いなし」 「先頃トプカプ宮殿で起こった騒ぎは サファヴィーの仕業ではなく スルタンとセリム皇子との間の 些細な親子喧嘩であった事が判明した。 臣民はいらぬ懸念を抱かぬようスルタンよりお達しだ」 SEQUENCE3 「小さな国を楽に征服出来る程の 軍勢を集めたスルタンは、 エディルネに目を向けた。 あの頑丈な砦に陣取れば セリムの軍勢など簡単に叩き潰せるだろう」 「テベで従僕を従えた セリム皇子の姿を見たとの話は、 皇子がスルタンに反旗を翻す為に 軍をおこしたという噂を裏付けるもの。 父スルタンより 皇子に愛の鞭が振るわれん事を祈ろう」 SEQUENCE4 「スルタン自らが展開する軍勢は すぐに輝かしい栄光に包まれるだろう。 これほどの精鋭が これほど偉大な指導者に率いられた事はかつて無いからだ」 「セリム皇子の軍勢の移動が確認された。 数週間前から目標目指して進んでいるという。 目標とは勿論エディルネのスルタンだ。 セリムは自尊心でその身を滅ぼすのか」 テンプル騎士から解放された地区 「ビザンツの末裔と自称する怪しい集団が、 政府の代表を名乗って不当な支配を行っていた。 政府としてはこのような行為を許す訳にはいかない」 「地震によって崩壊した市庁舎の一画を 一般人が建築資材置き場として使用することは禁じられている。 ご協力をお願いしたい」 「この街の住民及び旅行者に告ぐ。 地震で壊れかけた建物の側では十分に注意すること。 万が一落下物の下敷きになっても政府は責任を負えない」 「大道芸人は公共の場で危険な見世物を行う前に 区の管理官に許可を求めること。 無断で剣を飲んだり炎を吐く者は罰せられる」 「ハリチ湾では決して泳がないこと。 誤って転落した場合には、 出来るだけ早く医者に相談して下さい。 フレントデニール医師からのお知らせです」 テンプル騎士が支配する地区 「この地区で犯罪が発生したら すぐビザンツに報告するように。 政府がその本来の機能を果たせていない今 彼等こそが民衆の真の守護者なのだ」 「ビザンツの隊長より 治安維持税の新しい税率が発表された。 必ず確認するように。 急げ期限までに納めなかった者は厳罰に処される」 「ビザンツよりイェルマンの家族に告ぐ。 お前達が絹商人イェマンを匿っているのは筒抜けだ。 2日以内に奴を差し出せ」 「税率の上昇に苦しむ声が聞かれるが これは守護者ビザンツがその崇高なる目的を達成するために必要な 痛みなのだと理解して欲しい」 「ビザンツによって この地域で大規模な人口調査が行われる。 民族の比率や 政治的傾向を掴むことにより よりよい支配が可能になるだろう」 悪い噂 「卑劣なアサシンどもに屈してはならない。 悪の手先を一人残らず見つけ出し 処刑するのだ」 「アサシンによって大勢が死んだ。 この悲劇を止めるため努力するビザンツを 民衆は全力で支援するべきだ」 「この街はおぞましきアサシン教団によって 恐怖の淵にある。 力を合わせ奴等を倒さねば」 「暗殺を許すな。 民衆の力をビザンツと一つにして 奴等の狂気に満ちたおこないを止めるのだ」 「通達する。 アサシン教団に関する情報を提供した者には 多額の報酬が用意されている」 先触れD SEQUENCE2 「偉大なるスルタンは 今や市内を支配しつつある緊張を緩和する為 民兵の数を増やすとを発表した。 市民は政府を信じ冷静に行動するように」 「イスラム騎兵の部隊がモンテネグロでの騒乱を制圧した後 スルタンに伝えるため帰国の途についた」 SEQUENCE3 「名高いイェニチェリに加えシパフィーや イスラム騎兵の部隊がオスマン帝国軍に合流した 彼らは必ずやスルタンに勝利を齎してくれるに違いない」 「セリム皇子はテベの方へ逃亡したらしい。 抵抗するかわからないが セリムはそこで再び味方を集め 王位を要求することだろう」 SEQUENCE4 「偉大なるスレイマン皇子がこの街に戻られた。 当面皇子は公務で忙しく過ごされることだろう。 その中には新しい軍楽隊の演奏を聴くことも含まれている」 「スルタンの地位の正当性は議論の余地がなく、 彼を支持する指揮官の優秀さは比類がない。 しかしセリムは死に急ぐかのように エディルネに兵を進めている。 憐れなるかな」 テンプル騎士から解放された地区 「スルタンは人民の幸福を願っておられる。 最近良からぬ噂がひろまっているようだが スルタンはもちろんそれも承知している。 しかしその支配が揺らぐ事は決してない」 「不法なビザンツの民兵を見かけた者は直ちに報告するように。 オスマンは彼らを認めておらず 彼らは表立って政府に歯向かう犯罪者である」 「すうきする、 地震復興委員会は今後数ヶ月その活動を停止する。 これは組織の基礎を見直すためだ。 これが皮肉に聞こえることはもちろん彼ら自身も承知している」 「式典の最中に家畜が暴れないよう、しっかり管理すること。 以前生贄の儀の最中に牛が逃亡し 馬車を壊したため 高官殿は非常に落胆された。 二度とそのような事があってはならぬ」 「市内にいる非番の騎兵達に告ぐ。 騎兵による相次ぐ不祥事に対し カシャは厳しい態度で臨まれる。 状況が落ち着くまで厳しい罰が適用される」 テンプル騎士が支配する地区 「ビザンツが反映したのは その精神が高貴で公正だったからだ。 ビザンツの遺志を継ぐ者達は 今でもその理想を追い続けているのだ」 「諸君達領民を理する 新たな法が施行された。 今夜から家宅や商店を無作為に選出し、 抜き打ち査察を行う。 これも偏に諸君らの安全の為である。 選ばれし商店は厳粛に査察に協力するのだ」 「あなたの守護者ビザンツの隊長より、 十分の一税を速やかに納めるようにとのお達しだ。 市民としての義務をしっかり果たして欲しい」 「我等の守護者ビザンツは この界隈のモスクや学校の家賃を上げる事を決定した。 先行き不安なこの時期、 防衛予算の確保が急務だからだ」 「守護者ビザンツは 常に人々の生活水準の向上を目指している。 環境改善の為、 ロマの民は速やかに ビザンツの兵舎に出頭する事」 悪い噂 「アサシンがいるぞ。 人間の皮を被った悪魔を許すな。 捕まえて殺すんだ」 「人を無差別に殺す教団がまともなわけが無い。 あのアサシン達は狂気に取り憑かれているのだ」 「奴等にはこれ迄行われた事の無いような残酷な刑罰が相応しい。 だがまずは見つける事だ」 「人が次々殺されても止める術が無い。 民衆の力が必要だ。 奴等の悪行を止めよう」 「奴等は東での戦いから逃れてきた母子達を 皆殺しにしたそうだ。 ラクダまで殺したとか」 先触れE SEQUENCE3 「帝国軍の主力がエディルネに集結し、 そこでスルタンと再度合流しスルタンを守る予定だ。 全指揮官は特に命令がない限り大宰相と連携して動くように」 「ケフェ州からの報告。 セリム皇子が現れ軍勢を集めている模様。 皇子の武勇、指揮官としての器量、鋼の精神が功を奏し、 兵が集まってきている」 SEQUENCE4 「ケフェの知事がまたもその日で一番の活躍をした。 今回は、急いでいた馬車を横切ろうとしていた 老齢のギリシャ総主教を救ったのだ。 街はスレイマン皇子に感謝し、その勇気に敬意を表する」 「セリムがエディルネに軍勢を率いて現れ、 スルタンと戦うつもりだ。 セリム軍の士気は高く、進軍速度は早い。 だが戦端が開かれるのは数日後だろう」 テンプル騎士から解放された地区 「全市民に告ぐ。 ビザンツ親衛隊という武装民兵は違法だ。 スルタンは許し難いものとして禁止している。 近所で目撃したり情報を知った時は、番兵に通報するように」 「自宅が震災で損壊した者へ。 スルタンはあなた方を見捨てない。 公共担当大臣の命令により、 損壊した住宅は取り壊され城壁の補修に使われる。 補償金の支払いも行われる」 「今週だけガラータ船艇社がスルタンの大売り出し、 ガラータ船、艀、ダウ船、カリブ船、 そして最新技術のポルトガルのナウ船を大幅値引きだ。 格安の船を見にいらっしゃい」 「公共事業及び文化大臣から、 街中の屋根を走ったり壁を登ったりする人達へ。 歴史的建造物を傷つけないように。 我々共通の遺産を大切にしてもらいたい」 「新たにやって来た移民は、 地元評議会へ行って適切な服装について話を聞くように。 特定の色に染められた靴やローブ、帽子の豊富さは 他の非文明世界では見られないものだ」 テンプル騎士が支配する地区 「ビザンツの隊長は、 この都市のギリシャ人居住地区の自治を強化する為の法案を提出した。 彼は民衆にこの動議を支持するよう求めている」 「この地区で活動するロマ達に告ぐ。 ここでオスマンの法は適用されず、 君達の権利も保障されない。 よって速やかな退去を推奨する。 それが君達の為なのだ」 「短期間のうちにビザンツは我々の生活の安全を増し、 偉大なる理想に近づく手助けをしてくれた。 コンスタンティノープルの栄光を蘇らせるため 彼等を精神的、経済的に支援し続けよう」 「ビザンツに納めるべき税の支払いを怠った者には、 厳しい罰が与えられる。 きちんと義務を果たすように。 不正は不幸へと繋がる道だ」 「番兵、傭兵、民兵、その他身分を問わず 偉大なるビザンツの為に戦い、 コンスタンティノープルの栄光を取り戻したいと願う者は、 担当士官のもとへ出頭するように」 悪い噂 「私もブルブル震えている。 恐怖におののく奴隷のような、ちっぽけな存在になった。 だが数は力だ。 団結して悪魔を倒そう」 「お前の役目は一つ。 慎ましい庇護者を守る事だ。 ビザンツの大義を助け、この殺し屋を確保し、 町を呪いから開放するのだ」 「悪魔を恐れろ犬ども。 奴等は邪魔だと思うものを容赦なく殺していく。 一刻も早く倒さねば」 「大切な羊を喰う狼と話し合うと思うか、まさか。 冷淡な殺し屋に甘い心を見せるな。 狼と同じだ」 「この街に悪魔がいる。 奴は全ての善を嘲る。 我らの生きるよすがにして、神が愛する価値をだ。 ビザンツ親衛隊に加わり、悪魔を追い払うのだ」 先触れF SEQUENCE3 「バルカン方面の幾つかの部隊がスルタンの主力に合流した。 誰も抗えぬ強大な軍勢を手にしたスルタンは すぐに帝都の平安を取り戻せるだろう」 「セリム皇子はテヘを拠点として挙兵した。 スルタンは軍の主力とともにエディルネに向かい、 遠方に展開する部隊にも戻ってくるように命じた。 これは紛れもなく戦争だ」 SEQUENCE4 「ケフェの知事がまた街にやってくる。 港からトプカプまで行進が行われる予定だ。 市民には行進を盛り上げて貰いたい」 「ケフェからの報告では セリムは軍勢を集めてエディルネへ南進し、 我等が敬愛するスルタンと対決するつもりだ。 先走ったセリムは 偉大なるバヤズィト陛下の無敵の軍勢に粉砕されるのだ」 テンプル騎士から解放された地区 「西方からの最新の報告では、 ローマ教皇のカンブレー同盟が瓦解した。 教皇は同盟していたフランスに宣戦布告し、 自らの私敵でありこの同盟が戦う相手としたヴェネツィアと手を結んだ」 「裁判所から親衛隊やビザンチンを組織名として使うのが禁止された。 破った者には厳しい処罰と尋問が待っている」 「ビザンツの名において反社会活動を行う者に警告する。 スルタンの治安部隊に拘束されてもなお、 奇跡的に生き延びられてもスルタンの牢獄に入ればすぐに死ぬ」 「ブラド3世ドラクルの頭を見に来たトランシルヴァニア人へ。 確かにあります。 死んでいます。 見る事は出来ません。 あなた方を侵略する事はもうありません。 30年以上が過ぎています。 困らせるのはやめて下さい」 「ソテリオスの肉屋では子羊を売っている。 エヨップにある店に寄って肉を見てくれ。 卸価格で街中で評判、新鮮な味わい。 そんなのソテリオスの肉屋だけだよ」 テンプル騎士が支配する地区 「地域の治安向上に必要な新税が、 月の頭から徴収される事になった。 納税を怠った者は親衛隊の事務所にて控除をうけるように。 でないと未収金徴収部隊からの取り立てにあう」 「正救世主コーラ教会にて ハディウス総主教が親衛隊の庇護のもとで礼拝を行う。 全ての敬虔なキリスト教徒や、 ビザンチンの民、過去の栄光の復活を求める者達よ 是非とも参列を」 「ヨルゴス・ムシスの友人や支持者へ警告だ。 彼のビザンチンに仇なす活動への関与は処罰の対象となった。 これで同じ様な考えが広まらないことを」 「我等の鉄壁の守護者ビザンツ親衛隊は、 絹商人達が税法の抜け穴を利用している事に気付き、脱税した者を罰した。 同じような脱税を考えている者への見せしめである」 「ビザンツ親衛隊はみなのたゆまぬ支持に感謝している。 子供達の為に、より強力で安全な世界を築こうではないか。 かのコンスタンティヌスの帝国のように」 悪い噂 「団結せよ。 街を分断する民衆の対立など、 狂気の殺し屋に比べたら取るに足らん」 「殺し屋との戦いに加勢してくれる者には、 ビザンツの指揮官から褒美がある。 分厚い財布と街からの感謝だ」 「殺し屋の本質を見誤ってはならない。 奴等は下劣で清き者の血を求める悪しき者だ」 「奴等、地獄の使者達のひろめる邪悪の念は強力で、誰も抗えぬ。 早く始末しなければならない」 「これは神の言葉だ。 殺し屋は神の子等への災い、試練である。 その名を聞いたら、殺すのだ」 先触れG SEQUENCE3 「スルタンは、その命よ永遠なれ。 優れた叡智をもって、 エディルネの街に見事な防御陣地を構築した。 セリム皇子が早まった事をしても鎮圧されるだけだ」 「セリム皇子がテヘに逃れたのは明白だ。 現時点で情報は乏しいが、 兵士達がそこに集結しつつあるとの未確認情報もある。 そこで挙兵し、 偉大なる父に再び戦いを挑むつもりかもしれん」 SEQUENCE4 「情報は他にもある。 スレイマン皇子がまた我等が帝都へ戻られた。 セネルの商人アレクシオスが皇子の前回の御幸をいたく気に入り 滞在中に皇子が使う調度品を破格の安さで提供したそうだ」 「セリム皇子が軍勢を率いて 父が布陣するエディルネに向かっているらしい。 軍勢の規模や現在地などはまだわからないが すぐに詳しい事がわかるだろう」 テンプル騎士から解放された地区 「果物屋のサミの所で今週いっぱい 一つ買うと一つ無料になる。 イジ産のみずみずしいプラム イズビット産のいちじく。 安い。 サミは変態だが客を大事にしている」 「隊長のメストベイから 全てのエジプト人隊商のラクダ使いに 荒っぽい乗り方はするなと通達があった。 違反した者は番兵により罰金が課せられ、 丁度あいつが死角に入ってなどと言う言い訳は通じない」 「全ての石工よ、 当地区の再建を司るお方が トプカプ宮殿より得た地震救済資金を放出した。 未払いを解消して今月分を先払いし、 諸君が仕事に戻る事を求めておられるのだ」 「地区評議会はここを通って行くか 祈りを捧げる全ての敬虔な巡礼者を 暖かく迎え入れたいとしている。 滞在したいのであれば対象の事務局へ行くように」 「総主教の聖衣室から尖った帽子を盗んだ者は 心を入れ替えて即刻返して欲しい。 冗談でかぶっているのではない。 深き信仰の証なのだ。 神も感謝されよう」 テンプル騎士が支配する地区 「ビザンツ親衛隊を維持するための新税が投入された。 全ての市民は納税義務を果たすように」 「ビザンツを恐れるな。 彼等はみなの為に働いているのだ。 全ての人が共存でき、 正しき法を復活させ、 交易を促進し、 みなの平等を実現する為に」 「当地区の全ての商人へ。 ビザンツ親衛隊の活動費として、 輸入品に最大20%の関税をやむなく課すことになった」 「善きキリスト教の理想である、同胞への愛、平等、正義。 これがビザンツ親衛隊の重要な信条である。 彼らの活動に愛を感じないか」 「新しく就任したビザンツの隊長は、 健康な男子全てに対し、 新設された地区民兵としての登録を望んでいる」 悪い噂 「暗殺の罪は非常に重く、 掴まえようが殺そうが、 情報を提供するだけでも報奨金が貰える」 「冒涜者を滅ぼすのだ。 全ての信仰の敬虔な人々が最も大切にしている価値観を、 奴等はひっくり返すのだ」 「この凶悪な背教者が絞首台に引きずられて来るまで、 この街に本当の平和は訪れない」 「友よ、気を付けろ。 奴等は快楽殺人犯だ。 この蛮行を止める術がない。 次の犠牲者はお前か、お前の母か、息子か」 「この狂った殺し屋がイカれた目的以外の為に殺しているなどと、 一瞬たりとも思うな。 奴等に死を」 先触れH SEQUENCE3 「ほかにも誉れ高く強大なスルタン、 バヤズィト陛下は武力と不屈の意志を持って、 こうらちで恩知らずな息子、セリムを退けられた。 逆賊のセリムは遁走した。一目散で。 クリミアに向けて」 「新たに勅撰された英雄の詩や散文が、 音楽や他の芸能とともに宮殿の前で披露される。 戦の天才にして不動の意思を持つ我らが敬愛するスルタン、 バヤズィト陛下を称えるために」 SEQUENCE4 「ケフェの知事であるスレイマン皇子殿下が 殿下の愛するコンスタンティノープルの民のもとへ罷り越される」 「今聞いたが セリム皇子、あのずる賢い成り上がり者が 軍勢を集め行軍を準備しているらしい。 断片的にしかわからないが どうもエディルネへ進撃するつもりらしい」 テンプル騎士から解放された地区 「栄光に満ちたスルタンが多忙な為、 聡明なアフメト皇子が大貴族評議会を司ると発表された。 この偉大な街に移住してきた新参者にとって朗報である」 「ガラータの医師からの伝言。 港で流行っている熱病の治療を受けた方へ。 効果を高めるために、 ヒルは鉛を吸わせてから10分で外すように」 「青少年への注意。 修理されていない城壁の近くで遊ばないように。 地震で崩れていなくても、いつ崩れてくるかわからず危険です」 「外国の吟遊詩人に対し、 貴族のハーレムの窓辺で戯れてはならぬとお触れが出た。 この命令を破った場合には、 罰として直ちに去勢させられるそうだ」 「宮殿からの警告。 粗悪なドゥカット硬貨が街に流入している。 ヴェネツィア人が平和と繁栄をもたらしてくれるのはありがたいが、 天秤を持ち歩くようにしよう」 テンプル騎士が支配する地区 「領地に無断で入った者は撃ち殺すと ハラファティー一族は警告している。 最近彼等の果樹園に侵入し果物を盗もうとした者は、 止むに止まれずやったに違いない」 「脱税は勿論重罪。 公開鞭打ちの刑だ。 脱税の常習犯には更に厳しい正義の裁きがくだる。 明日本番さながらの訓練がある。 本気の程を民衆に知らしめるのだ」 「地区の全ての住民へ。 地元のビザンチン評議会を恐れるな。 住民のために、 トルコの原始的な法律といにしえのビザンチンの洗練された法律の間で バランスを取っているのだ。 近所でビザンツ親衛隊を見かけたら、 ありがとうと笑顔で感謝するように」 「トルコ人によってロマ人は解放されたものの、 地元のビザンチン勢は自分たちに都合が良い 昔ながらのギリシャの法律を維持し、 純血を守るために隔離政策を実行している。 その流れでこの地域のロマ人はビザンツの事務所に呼ばれたのだ」 「地元のビザンツ人隊長が住民に人頭税を払えと言っている。 部下の努力が実を結んできた矢先なのに、 住民が栄養不足になれば枯れてしまうぞ」 悪い噂 「くそ忌々しい殺し屋が、俺達の廻りを徘徊している。 街に恐怖が拡がっている。 狂気と死の恐怖だ」 「家族全員、子供も祖父母もペットも皆殺しにする。 奴等は怪物だ」 「異教徒殺しを止めるのだ。 この殺人事件の早期解決の為に、 ビザンツに協力するのは市民の務めである」 「このような文明的な社会で、 あのように残任で野蛮な犯罪者は許されない。 抹殺するのだ」 「殺人を正当化する声に惑わされるな。 奴等は人の死を喜ぶ冷徹な殺人鬼なのだ」
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/23711.html
アサシン:ランクA(あさしん:らんくA) 登場作品 レジェンディア 種族 人族 備考 - レベル 28 HP 3465 攻撃力 防御力 知性 命中 回避 重量 中量級 攻撃属性 - スカルプチャ - 経験値 ガルド 252 属性耐性 - 状態異常耐性 - アイテム アイテム:(%)アイテム:(%) 出現場所 艦橋・中層部(MS) (※基準は戦闘ランクふつう アイテムの数値は落とす確率) 行動内容 小刀を振り下ろして前方の相手を攻撃する。束縛の追加効果。 小刀を突き刺して前方の相手を攻撃する。 当たると爆発する苦無を投げつけた後、すり抜けながら斬りつけて前方の相手を攻撃する。 総評 艦橋の中層部に出現する小刀を装備したクルザンド軍兵士。 白服のアサシン。ランクBをすっ飛ばして登場。 新しく、苦無投げからすり抜け斬りに繋ぐ無駄にかっこいいモーションの連続攻撃が追加されている。 そこまで強くないが、すり抜け攻撃が少々厄介。 ▲ 関連リンク 関連種 レジェンディア アサシン:ランクD アサシン:ランクC アサシン:ランクA
https://w.atwiki.jp/assassin2/pages/49.html
仕立て屋 物資を入れるための袋を購入したり、アサシンのローブを染めたりすることができる。染めることの出来る色は街によって異なる。 袋類 薬の袋M 薬の袋L ナイフベルトアップグレード ナイフベルトアップグレード 6000f ブレードポイズンM ブレードポイズンL 6000f ナイフベルトアップグレード フィレンツェ フィレンツェ・マホガニー 560f フィレンツェ・クリムゾン 550f フィレンツェ・スカーレット 1200f トスカーナ サン・ジミニャーノ、モンテリジョーニ トスカーナ・エンバー 1425f トスカーナ・エメラルド 500f トスカーナ・コッパー 245f トスカーナ・オーカー 500f ロマーニャ フォルリ ウェットランド・オーバーン 500f ウェットランド・スティール 380f ウェットランド・エボニー 2300f ウェットランド・アイボリー 150f ヴェネツィア ヴェネツィア・ワイン 1980f ヴェネツィア・アズール 450f ヴェネツィア・ティール 500f どの街でも元の色(アサシン・ホワイト)に戻すのは無料。 ウェットランド・エボニーとウェットランド・アイボリーに染めることで実績(トロフィー)「コーディネートの達人」を解除